Paul Cummins『The Side Steal』

先週末、DVD3本ついつい衝動買い、の中の1本。
このテクニックは、結構前から興味があって、なんとかモノにならんもんかとあれこれした時期もあったりしてたので、発売当初から気になっていたDVDである。ちなみにここで解説されているのは、高木師の『事典』やふじい師の『アンソロジー』などで解説されているタイプのそれとは若干異なるもので、DVDでは (Marlo's) Deliberate Side Stealと呼ばれているが、このdeliberateという単語が技法名称の一部なのか単なる修飾語なのかは分からない。
感想だが‥‥結果から言えば、Olmac『Control Freak』みたいなかんじ‥‥要するに「お前ら手ぇデカ杉wwww」である。また、それにもかかわらず、なんとしても元を取るつもりで頑張れば意外に手の届くところにある気がする技法解説、であるところもそれに似ている。手が小さいことを言い訳にしてはいけないとよく金言格言のように言われるが、「手が小さくても不可能でない」ことと「手がデカイ人より習得が困難でない」こととは等価でないことも自明である。だからのんびり真面目に3年ぐらいやってればサマになる可能性は無い訳ではないかなと。
解説はかなりわかりやすい。英語自体は、ヒアリングに慣れない人にはやや早いかもしれないけれど、それを補ってあまりある「ポイントの押さえっぷり」がナイスなので、なんか「オレにもできそう」っていう気にさせられてしまう。実際はめっちゃめちゃ難しいけど。っていうか右手の小指が痛い。
ちなみに模範演技ショーは、それなりに分量があるだけでなく、結構面白かった。ということで、技法だけをとっととマスターしたいなどという虫のよいことを言わない人であれば楽しめるDVDだと思った次第。