「ガラケー」の行く末

今、いわゆる「ガラパゴスケータイ」、つまり従来型の携帯電話から、iPhoneAndroidなどのスマートフォンに乗り換える人が続出している。少なくともこれからも暫くはこの動きは続くだろう。
このまま、「ガラケー」は本当にガラパゴス状態になって行くのだろうか。
何が心配なのかというと、少なくとも現状のスマートフォンインターフェイスでは、視覚障害者が使えない点である。視覚障害者たちは、あの凸凹のボタンを頼りに、日本の技術力が誇るガラケーの恩恵を受けている。
このまま市場から消えて行くと、せっかく彼/彼女らに開かれた扉がまた閉じられてしまう。消えてしまわないとしても、細々としか生き残らないのならば、視覚障害者たちに様々なコスト(金銭的なこと以外も含めて)がのしかかってくる。
スマートフォンのほうが視覚障害者たちへ対応できるようなユニバーサル・デザイン的な進化をしていくことが理想なのだが、多勢に無勢、残念ながらおそらくそのような理想的な進化を遂げることはあるまい。
気がかりである。