いいそこまちがい

小さい頃、「いいそこまちがい」という表現があったが、今でもあるんだろうか。いやそもそもこれは関西語圏での共通語なのだろうか。それとも僕の周囲だけの方言だろうか。

ところで大人になってからの、特に「覚え間違い」によるミスは、かなり恥ずかしい。
印象深かったものを書いてみる。例えば以下のようなものだ。

あのプレゼンソフトの使い手はパワーポインタラーと呼ぶのか。

  • (誤)インテンド (→ (正) インデント)

惜しい。intend、か…何らかの意図があることを表現する方法、という点では正しい。

  • (誤)マルクメール (→ (正)メルクマール)

四角い仁鶴がまーるくメールで収めてくれるのか。とは言え、うっかりしそう、ではある…というかツッコミを入れるほうも大変だが(笑)、こんな単語は知ったかぶりするときにしか出ないのは自明なわけで、知ったかぶりでこれをやってはいけない。

  • (誤)カスタトロフィ (→(正)カタストロフィ)

トロフィーにカスタードクリームを乗せてみた。

インターネットの前身となったARPAネットの前身となったCOTICAネット。←こう書くとICOCAみたい。いやmanacaか。

  • (誤)シュミレーション (→ (正)シミュレーション)

シミュレーション屋さんが「どうせ自分の研究なんて(役に立たない)趣味みたいなもんだ」という意味で自虐的に言うのとは全然違う。

  • (誤)ストリートキング(→(正)streaking)

確かにストリートのキングになれる。言葉通り、間違いない。というかむしろstreakingよりストリートキングのほうが的確な表現かもしれない。




正直に言うと、上に挙げた中には、僕が最近まで覚え間違っていたものも混じっている(笑)

大人のこういう「覚え間違い」によるミスは、本人が疑いなく言っているために、そこにいる聴衆の全員が、


えっ‥‥それは◯◯なのでは…? いやひょっとしたらそう思ってるのは自分だけで、あれが正しいのかもしれない…いやいやそんなわけないし!でもでもでも、いま言ったら話の腰を折っちゃうし、っていうかさっきあの瞬間に指摘すればよかった…(誰か言ってやれよ)
との思いを、ほんの1秒もないくらいの間に、脳裏に駆け巡らせることになる。あのほんの刹那のエアポケットのような空気感が、うん、大好きだ(←悪趣味)

ちなみに本エントリーのタイトルは、「言い間違う」と「言い損なう」とをいいそこまちがったことを表現する言葉である。