PowerPointでのスライド制作上のレイアウトの罠

忘れないうちに記録。
昨日、2回生の「プレゼン練習会」に顔を出した。その時にコメントしたことの一つ。

PowerPointの「スライドのレイアウト」をなんとなく使っているとハマる罠。それは、全てのスライドに「タイトル」が付いているのが当たり前になってしまうこと。

PowerPointの「スライドのレイアウト」の選択肢の中に、スライドに「タイトルだけしかないレイアウト」はあるんだけど、「タイトルのないレイアウト」は、「全くの白紙」しかないんだよね。

これは、12月にサイエンスカフェをやったときに、PowerPointではなくKeynoteを使ったんだけど、その時に気付いた。Keynoteには、「タイトル無しでコンテンツだけ」のレイアウトがある。

これ、危ない。僕は、この罠にハマっていた。12月のこのイベントの時に「あっ!」と気付いた。

このことに気付いていれば、PowerPoint(レイアウトじゃなくて)「テーマ」が持っている、暗黙の「縛り」にも気付けると思う。

どうやって構想するか・作るか、なんていう手法や道具立ての問題ではなく、気付きの問題。

そこに気付いてさえいれば、かなり、自由なスライドが作れるはずだし、逆に、「タイトルがあることの良さ」も理解できるはず。

そういうことを思い始めると、知ってる人はどうしても、SlideShareにUPされてるやつを想起してしまうと思う。でも、そこにハマってる人は、たぶん、「SlideShareにノリやすいものしか上がってない」ってことに気付いてない。ってか、あの手のやつ、真顔で目の前でやられたら、「お前、何様やねんwww」ってなるわな。それが、「それを使う人との調和」によって成立するものなんだ、ってことに気付いていなければダメ。SlideShareは「良いけど危ない、危ないから面白い」それがわからんようじゃダメだろう。。

PowerPointであれ、Keynoteであれ、1回しか使ったこと無いけどImpressであれ、結局、自分の思い通りに【全てを】任せることはできないってこと。本稿ではレイアウトを取り上げたけれど、アニメーションやトランジションだって、どっちもどっち。書式だってどっちもどっちKeynoteのほうが見た目は自由だが、実際にやれることはPowerPointのほうが自由度は高い)。やりたいことが全て1つがコンプリートしてるわけじゃない。【全てを】自分の思い通りにしたいのなら、全てのスライドを「白紙」で制作をすればいい…ただし、注ぎ込める時間が無尽蔵ならば。

どこまで【意識的に】既製品に任せるか、って問題だ。

スライド、あるいはプレゼンってのは、ある意味で、宗教なのかもね。

いやほんと、「ほんとうのことは、あいだのどこかにある」と実感する毎日です。