幼虫こそメインステージ
最近、我が家のカブトムシ(♂)が元気がなくなって来たようにも見える。
多くの昆虫は冬を越せない。幼虫のまま何年も過ごして、やっと成虫になったとと思ったら、一年も生きていられない。カブトムシだって冬は越せないし、セミなんて地上に出てから1週間で死んでしまう。かわいそう…
…ちょっと待てよ。
「幼虫」「成虫」の名は人間が勝手に付けたものだ。
昆虫のライフサイクルの中で、それぞれの態様で過ごす時間を素直に見てみよう。そうすると、本当は、
- 卵のなかで成長し、殻を破って出るまでが「幼年期」。
- 「幼虫」と呼ばれる長い期間が「青年期」。
- 死ぬ前に最後のひと花を咲かせて子孫を残すためにもう一段変身するのが「成虫」と呼ばれる壮年ないし老年期
…なんじゃないだろうか、と思い至った。そう考えれば、昆虫の「成虫」は、「やっと脱皮できたと思ったらすぐ死んでしまってかわいそう」と哀れむ存在ではなく、むしろ、ヒトには出来ない「さらに上位への変身」をしている羨むべき姿なのかもしれない。
…という話を「ちょwwwオレ大発見www」と得意気によめさんに言ったら、「あー、そんなこと前から気付いてた」「( ゚д゚) …。」と残念な空気に。その上、
「ウスバカゲロウを見てみろ。その前はアリジゴクやで?誰がどう見てもアリジゴクがメインやろ。ほなセミだって幼虫がメインやがな。脱皮した後は、言うたら、危篤みたいなもんや」
と、ネタの上乗せまでされてしまった。この人には勝てる気がしない。