Singapore4日目

昨日の昼食が未だ残っているのか、朝もお腹がすかない。昨日の炒飯でも食べようと思っていたのだが、そんなの食べたらこんどは昼食が食べられない。今日の昼食は「そのつもりで」ホーカーズに行こうと思っているので、炒飯は諦めて、買っておいたカップラーメンにした。5本セットのお箸を買って来たのだ(オフィスに置いておくので、ユーザーの皆さんどうぞお使い下さい)。ブラックペッパー味のカニのラーメンらしいが、ソース焼きそばにお湯を足してもラーメンにはならない、ということを、どうやらシンガポールの人々は知らないらしい。

ホテルでぎりぎりまで仕事をする。何しに来てるんだか…

「旅慣れてないけど旅は好き」な人をサポートするアイデアはたくさんあるけど、「旅慣れてるけど旅を楽しめない(楽しむ気になれない)」人のマインドセットを変えるようなアイデアが欲しい。シンガポールに来たのに仕事ばっかりして何やってんだって思う。


途中で「日本の家」なる店に立ち寄って、今日帰国するというのに変圧器を購入(笑)これで猛烈に安心してしまうというアレ。ちなみに「日本の家」の英語はJapanese Homeのようで、いわゆる「ホームセンター」のことを言いたいようだった。

ホテルを出て、Albert Centreのホーカーズで食べようと思ったのだが、混み合ってて断念。ここで及び腰になるところが、本質的にいわゆる「コミュ障」ってやつなのかな、と思う。言葉が通じない時に「じゃあどうやってやりたいことをやろうとするか」、ではなくて、「じゃあやめる」を選択してしまう。

MRTの、ホームから電車に乗るところの床に描いてある「並び方」は、ちょうど、ホームに並んでる大阪人が電車から降りる人を先に通す時にできるモーゼの十戒っぽい感じのアレを指示している。

その他シンガポールで気付いたこと小ネタ。

  • クルマが突っ込んで来る
  • 太陽がほぼ真上にいる
  • エスカレーターの動く速度がやたら速い。
  • ブギス駅から直接エスカレーターで入れる百貨店?の中にQBHouseがあるようだ。散髪したいのはやまやまだがさすがにどう伝えたらいいのか全くわからないのでやめた。
  • そういえばスコールに遭遇していない。

ところでMRT車内でiPhoneいじってるやつが多い、と書いたが、もう一つ特徴がある。電車内では特にそうだが、町中の歩行者でも、iPadを持ってるやつがすごく多い。会場の帰りのMRT車内では、カバンからiPad出して何かしてるやつが視界の中に3人いた。僕が降りたときにまた1人乗車してきた。カバンから出してないやつも含めればもっといたはずだ。

ケーブルカーの代金は大人29$子供18$のようだ。Return Trip(英)あるいはRound Trip(米)のチケット料金。片道切符が存在するのかどうかはわからない。ジュースか何かがついてくるっぽいことがチケットカウンターに書いてあったような気もするけど、よくわかんなかった。The angry birdとかいうキャラクターが流行ってんの?ケーブルカーでは「The Angry Birdと一緒に乗れるよ!」みたいな感じで、いくつかのカゴがデコってあった。あととりあえずこれ「ケーブルカー」じゃなくて「ロープウェイ」だよね、と思ったけど、そもそも「ロープウェイ」自体が和製英語みたいだな。っていうか、空調のためかしらんけど、窓開いてるしwww

ケーブルカーを降りたら、デッキから階段を下りてもいいしレストランの入り口横の階段を降りても良いし、とにかく1階層降りて、ケーブルカーから見ると「裏手」の方に出て、左へ。くねくね道を2分ほど歩いたところにFaber Bistroというレストランがある。その手前ではなく、レストランの建物を行き過ぎてすぐのところで右前方にのぼっていく小道を数十m進んだところに、Faber Pointがある。この丘の展望台の床には、どの方角に何が見えるか書いてあるのだが、Indian OceanやBuruneiの文字が。そうか、インド洋か!初めて見た。…ってホンマかいな(^^;

The Jewel Boxはすごくガラガラだった。このケーブルカーと、The Jewel Boxなどの周辺施設は、Cable Car なんとかっていう企業が1970年代に自前でやった事業のようで、公共交通機関ありきの観光地・観光施設ではないようだ。ここも人工的観光地にありがちな盛衰をたどっているんだろうか。中のレストランで昼食を、と思ったのだが、もうランチタイムは終わりだから閉めるってんで白ワイン1杯だけで退散。

もう一度ケーブルカーに乗って南へ。ハーバーフロント・タワーを通過して、セントーサ島に入る。最高部から見下ろす眺望は圧巻。

降りたところの前にあるImages of Singaporeという博物館?の建物にあるTastes of Singaporeという店で、Mee Sotoなるエビのカレーラーメンを食す。コリアンダーが効いていてさわやかとかいう情報がどうでもよくなるぐらいの超激辛。確かに店員さんは「Spicyだけど大丈夫か?」って言ってたけど、まさかこれほどとは。どれほど辛いかというと、僕が「超激辛」って思うぐらい。たぶん知り合いの中でこれを完食できるのは(僕以外には)A大学のF准教授ぐらいだと思う。

そこからエスカレーターを乗り継いで、丘を降りるとマーライオン・タワーの足元に出る。もうちょと涼しかったら、マーライオン・タワーの横の庭園で座ってPC広げて思索に耽りたいところなんだがなぁ。

会場で電源とネットを存分に利用して作業。メールの対応や、帰国後の事務書類作成など。もはや何をしにシンガポールまで来たのかわからない。もやもやするので、1時間ほど脳内の書き出し(掻き出し)をしてみる。どうもすっきりしない。何かToDoを忘れているような気がする。強迫観念だろうか? 本当に「これ以後に何も予定を入れていない状態」で2〜3時間かけて集中して、ToDoリストレビューとともに脳内掻き出しをしないと、おそらくスッキリ感は得られないんじゃないかなと思われた。とても気が重い。

きりがないので18時過ぎに会場をあとにする。フライトまで時間があるので、気が重いけれど観光してみることにした。そうでもしないとこのまま帰ってしまうし、このまま帰ってしまうと「お前、シンガポール行って〇〇に行かないとは…」と末永く人間扱いしてもらえないからだ。そう思えばなけなしの気力を振り絞ることができた。

その〇〇とは、Merlion ParkとMarina Bay Sandsである。これは見ておかねば、あわよくばのぼってみなければなるまい。ということで、地下鉄を乗り継いで、Raffles Place駅に向かう。「歩き方」の地図を見ながら考える。Raffles Place駅からMerlion Parkに行き、Marina Bay Sandsの外観を眺めてから、海際を歩いて南回りに巡ってSandsの屋上のSanes SkyParkにのぼって(一部は宿泊客でなくても入ることができる)、すぐ裏のBayfront駅からチャンギ国際空港に向かおうと考えた。

Raffles Place駅の改札の前に出たところの案内表示を見る。H出口から地上に出るべし、のようだ。…現在位置を推測しながら、海際に集まった飲食店街を歩く。それにしても、光に包まれたビル群、すごい夜景である。

…どうやら迷子になったようである。地図を見ながらまごまごしていたら、若いサラリーマン風の人が声をかけてくれた。Merlion Parkはあっち。そう言われた方向に歩く。歩きながら現在位置を把握した。近代シンガポールを作ったRafflesさんの像を過ぎ、Merlion Parkに到着。世界三大ガッカリを体験。というか、Merlion Parkでは殆どの人がMerlionではなく対岸のMarina Bay Sandsと、それが繰り出すレーザー光のショーを見て歓声を上げていた。

迷子になっていたぶん、予定時刻を大幅に過ぎてしまっていた。一周4kmのMarina Bayエリアを半周していると、空港のチェックイン時刻が遅れてしまう。そこで、意を決してタクシーを利用することにした。怖いんだけど、シンガポールのタクシーは利用しやすいらしい。運良く、わりとすぐにMerlion Parkの近くの橋のところでタクシーを拾うことができた。Tower 1,2,3の3つがあるので、どれかと。一番近いところにつけてもらった。Tower 3だった。

ホテル内に入り、(キャリーバッグを引きずりながら)うろうろする。入り口がよくわからない。屋上まで行くエレベーターの入り口には「宿泊してる部屋のキーを見せろ」と掲示してあり、係員が居る。聞いてみたところ、Tower 3の外に入り口があると言う。なるほど、一般客用の入り口はホテルの外だったのね。確かに、地下に潜る入り口がタクシー降り場の横にあった。

チケットカウンターでSG$20を支払って、エレベータで上へ。出る。

ふむ、思ったよりデッキはせまうおおおおおおおおおおすげええええええええええ

これはすごい夜景だ。「見ろ!人がゴミのようだ!」一度言ってみたかったのでコソッと言ってみた。周りに日本人がいっぱいいたのでコソッと言った。外人カップルに頼まれてシャッター押してあげたけど、あれでよかったんだろうか。

いつまでも見ていたかったけど、降りて、Bayfront駅から空港へ。急いで買いそびれていた土産をターミナル3(T3)の地下2階(B2)のショッピングモールで購入。すぐに2階に上がってチェックインを済ませる。きびすを返してインフォメーションカウンターに行き、飛行場内の無線LANの臨時アカウントを発行してもらう。…がうまくつながらないのでもう一度行くと、別のを発行してもらって接続できた。

館内のレストランで、せめて再チャレンジしそびれたホーカーズで食べられたかもしれないチキンライスを食べた。

搭乗予定時刻は深夜1:25である。搭乗口のまわりのラウンジにはうたた寝する人々であふれていた。そういえば、SNOOZING ZONEという場所も見かけたなぁ。

帰りの機内でも(例の二階建てエアバスではなかったけれど)シンガポール航空は素晴らしかった。機会があったらぜひまた乗ろうと思った。(※ステマじゃないですw)寝不足気味ではあったが無事に関空へ午前9時ごろ着陸。そのまま帰宅…ではなくお盆休み中の職場へ出勤しましたとさ。

後日談

後日気がついたのだが、中高の同窓生のU木氏が(少なくとも今は)シンガポール在住であった。FBをよく見ていたら気付いたかもしれないが、気付かなかったというか忘れていたというか。せっかくだから声をかけてみればよかった。