「特集にあたって:極地のエアロゾルと環境変動」林, エアロゾル研究, 25(3), 210, 2010
日本エアロゾル学会『エアロゾル研究』の特集のイントロ。いくつかのフレーズが勉強になったのでメモ。
- (極域の)下層大気は放射収支では負となるが、大気の運動等により熱が輸送され、熱収支バランスが維持される。
- その大気の運動によりエアロゾルを含む物質も極方向に輸送されている。
- (南北両極は)宇宙空間との間の熱収支は南北対称なのかもしれないが、表層の地形、構成は対称ではなく、対照的な環境にある。
- 地球は、基本的には、成層球体であり、中心ほど密度が高い多くの層からなっている。
- 「厚さ3kmの氷床の最下部から高さ80kmの大気の上端(夜光雲のこと)まで、密度1000kg/m³から0.001kg/m³の媒質中に存在するエアロゾルが関与する、ミクロとマクロの物理・化学過程のハーモニーを楽しんで頂ければ幸いである」