気候変動公開討論会@EGUのレポの和訳(7)

科学コミュニケーションの質を高める必要性に関して、イギリス・レディング大学の数学・気象学・物理学分校(?)のMike Lockwood校長は、問題点の1つは、一般大衆にとってグローバルなトレンドを理解するのは難しいということだ、と述べた。曰く、「人々は気温のグローバルな変化を体験することはできない。我々の誰も、ジェット機で世界中を飛び回ってそんな体験ができるほどの金持ちじゃないじゃないか。」Lockwoodの関心は別のことにも向けられた。科学者が気候変動について現在の理解にたどり着いたのは、信仰や宗教を通じてではなく合理的な議論の末である、ということを理解していない者が非科学者の中には居る、と彼は指摘した。彼によれば、科学者と懐疑論者の間には「ミスマッチ」があり、「常に同じことについて話しているとは限らない。」
(つづく)