恩師との交信

ふと思ったこと。
高校の恩師S先生と、英語の話がしたかった。
今なら、受験と無関係な、でもあのころ受験のためにやっていた英語、いや、「受験のため」という保護色の殻をかぶった英語コンテンツ、について、自分なりの思い・考えを話せるのではないか、と思う。
そう思える時には、恩師はこの世にはいないんだよなあ。
というか、生きている人には、別に、「ぜひお話ししたい」ようなことはないのに、死んだ人に限って、何か聞いて(訊いて)みたいと思うんだよなぁ。不思議なもんだ。
たぶん、理由は分かるような気がする。そうやって、誰か恩師に何かを訊いてみたいという気になれる年代というのが20代後半ぐらいからで、ところがそういう年代の恩師世代というのはぼちぼちお呼びがかかってる世代になってしまっているのだ、という極めて単純な「年齢算」の問題なんだろう。実際、25歳頃からバタバタと身内やら世話になった人やらの不幸が続く時期があったし、それは同年代の人々がみな口を揃えて言うことでもある。
なんちゅうか、残念なことだ。
「ホンモノ」のスピリット・スレート*1があればなぁ。

*1:霊に質問すると、誰も触れていない黒板や石版に「霊からの回答」が記される、というマジック用品。古くは降霊術師の「必殺技」の「秘密兵器」だった。