Straightwist「正直者」by オレ

Max Mavenの"Exitwist"という作品(あの邦訳本では「ひねくれ者」)がある。これ、同一カードで行うツイスティング現象なので、実は名刺でも実演可能だろうと思って取り組んだのだが、失敗だった。ビデオに撮ってみてわかった。
名刺でやるということは、トランプを出す前である。おそらく初対面の人もいるだろう。そんな時に、Exitwistの「ひねりオチあり」な現象をやっても、たぶん「は?」となるだろうし、ちゃんと見てくれる親切な人でも「そのままひっくり返ったほうが面白いよね?」という感じだろう。
名刺ではなく、「ジョーカー4枚を出して」大丈夫な、いろんな意味での環境を整えられる場合には、きっと費用対効果の大きい素晴らしい作品となる。ただし、セリフ回しやテンポには注意である。原作の「アメリカントーク」では上手くいかないはずだ。
話を戻す。ここからが本題。
Exitwistのひねりオチ‥‥ある種のサッカートリック風味‥‥が「名刺で実演する相手」に向いていない、ということは、「名刺が1枚ずつ普通にひっくり返っていく現象」を作ればいいじゃないか?‥‥ということで、作ってみたのである。これが本題。
まぁ、こんな現象は世界中の誰もが作ってるんだろうけど、せっかくなので某所で実演してみた動画を「友人までに公開」している。
作っていて思ったこと。それは、「シンプルな現象」代表のように扱われるバーノンのTwisting the Acesって、スートの違うエース4枚だからこそ「1枚ずつ単独で」ひっくり返っていく現象が成立してるんだね。「同一カード」の名刺だと成立しない。

たぶん、これが達成できる、最もシンプルでダイレクトな作品が、Asher Twistなのだろうと思う。今まで、そういう風には見たことなかったけど。(←ただし、良し悪しで言えば「良い」とは思うけど、「好き嫌い」で言えばあまり好きではない)

Twisting the Acesよりもさらにシンプルな現象だけど、こんな現象だけで案外面白いもんだな、と作ってて思ったという話。手品は普通に限るね。(←って壮大な「オマエが言うな」なのは百も承知であるが)
手品面白い。