なぜイマドキの新入社員は「おはようございます」と言えないのか?

少なからず衝撃を受けたのでご紹介する。ソースはこちら
このコラムの筆者は、最近、新人研修の講師として行った先で、「新入社員たちが自分にあいさつをしない一方で、(入社当初から構ってもらっている)人事担当者などにはあいさつをしている」という現象に気付く。そしてその新人研修の中で、受講生(その新入社員たち)に、理由を問うてみたわけだ。

そこで、午後の研修開始時に、彼らに聞いてみたのです。「朝から半日、ご一緒していますが、皆さんから挨拶の声がかからないのが、私としては不思議です。何か理由があるのですか?」

 すると、ひとりが答えてくれました。「知らない人には、自分から声をかけるものではないと思います」。答えてくれた方を含め、複数の方の話を聞くと、彼らは子どものころから「知らない人に声をかけたり目を合わせたりしてはいけない」と大人に言われ続けて育った過程があるとわかりました。研修担当者や人事担当者は“知っている人”で初対面の私は“知らない人”ということです。

まさに、この筆者の言う通り、

 「あいさつができない」のではなく「あいさつの定義が違う」のです。

ということなのだ。
この新入社員達は、この筆者の奮闘により、

研修修了時には、積極的なあいさつと、何よりも、社会にデビューする・仕事をするということに対しての果敢な姿勢が見受けられ、その柔軟さに期待感を持ちました。

ということになったようだが、文化の変遷というのは、大河の流れと同様に、ゆっくりであっても大きく太く重く、管理できるようなものではない。異なった定義の「あいさつ」が、徐々にではあるが確実に、社会標準になっていくのだろう。信じられないことであるが。