San Francisco 7日目

現在、こちら時間の21:35である。今日は、今回の出張のメインの仕事、いわゆる本番、オレの研究発表の時間がある日である。大会最終日、午後である。
割り当てられたポスターボードに行くと、前回(2005年)の時と違い、なかなかポジションは悪くない。前はかなり奥まったところだったので、そりゃ来ないわな、というところだった。それに比べれば、お客さんの通過頻度はかなり期待できる。
‥‥でも、今回はかなりやっつけ仕事なので、どちらかというとあんまり来てほしくないのだが‥‥
午前中には会場入りしていたのだが、もたもたしていたら、昼飯を食い損なった。朝も食ってないので、いきなりよろしくない感じである。
割当セッション時間は午後であった。開始早々に、お客さんが連続で来る。ネットワークを通じた観測についての話なのに、URLを書くのを忘れてることに気付いて凹む。
やっつけ仕事とはいえ、それなりに見れるポスター、読めば分かる程度のポスターにはできたと思う。ただ、ポスターを用いたプレゼンテーションであることを忘れていた。内容の説明に関しては、具体的にあーだこーだというのは言えるのだが、「このポスターのストーリーを話してくれ」と言われて、はたと困った。
ポスターによるプレゼンテーションの、基本中の基本である。口頭発表ばっかだったから感覚を忘れていた。一つ一つの段落についての説明は考えていたのだが、ストーリーとして話す英語を考えていなかった。この場合に要求されている「ストーリー」は、論文としてのabstractとは違う。
さてそんな午後のセッションのスタートだったのだが、15時頃から急に人々が減り始める。ポスターをさっさとはがして行く発表者も多い。最終日の午後である。みんな帰っちゃうのだ。オレだって、割当セッション時間が最後の最後じゃなかったら帰っている。
ヒマになって、家族とつなごうかとSkypeをオンにしてたら、東北大の先生からチャットが入ってびっくり。頼んでた用事についてのことだったが、いやあ便利。チャットで用事が終わりかけた頃、今度は自宅の家族からTV電話が入電。チャットで仕事の話を東北大としながら、TV電話で息子と話す。IT革命とは、いん・たーねっと革命のことであったか。
ポスターは置き去り。公式HPにも「置いてったら捨てちゃうからな」と書いてあったので、荷物削減のため処分してもらう。昨日までは18時半過ぎまで会場で仕事をしてたのだが、メインの仕事が済んだということで、打ち上げ気分で18時半にはさくっと会場を出た(あんまり変わってないか)。
明日は、ジャパンタウンのYoshi's Dinerに行きたいなぁ。38番のバス、上手く乗れるかなぁ。某SNSにSan Francisco在住の日本人のコミュがあるので、そこで「一緒に行く人募集」って言ってみようかとも考える。あ、その前に、Financial Districtのオイスター専門店に昼飯に行かなくては。San Franciscoの一番の楽しみは、「食」であろう。
それにしてもあちこちに日本人がいる。学会に来た人々ではなくて、だ(学会に来た日本人は見たら一発で分かる)。さっき寄ったリカーショップでも、言われてIDを出したら、「日本人ですか」と言われてびっくり。とけ込みっぷりが半端じゃなかった。たぶん住んでからが長いのだろう、ちょっと日本語をひねり出すのが大変そうだった。何回かSan Franciscoに来たけど、初めの頃、こんなに日本人いたっけなぁ。初めの頃はオレの観察力が低くて、気付かなかっただけ、という可能性がものすごく高いけど。