景気変動の波

今朝、電車で見かけた日経紙面に、「世界同時不況っぽくなってきたんじゃね?」というような見出しがあった。
おそらくこの記事はあれとかこれとか何か特定の事件と絡めて論じているのだろう。
オレは別に経済の専門家ではないが、好・不況には「波」があることは、昔、センター試験科目の「倫理・政治経済」で習ったから、少なくとも学説としてはトンデモ説ではなかろう。そして、それには短周期の「キチンの波」とか、長周期の「コンドラチェフの波」などがある、ということも習った。
ここからは勝手なイメージではあるのだが‥‥ジャーナリストは何か標的を作らないと商売にならないのですぐに特定の事件や事象を景気の現況の「原因」としたがる。しかし本当は、人間・社会の行う経済活動そのものが持つ特質が景気の周期を作るのではないだろうか?
ジャーナリズム/ジャーナリストのいい加減さを知ってしまったから言うのではなく、ひょっとすると、オレが「物理法則」に従う世界に生きているからこんなイメージを持つのかもしれない。

ともかく、何が言いたいかというと、景気の指標はいくつもあるわけで、且つ提唱されている景気の波もいくつもあるわけだから、いくつかの指標についてフーリエ解析をやれば、今どうなってるか客観的にわかるんじゃないのか?ということだ。
もっと言えば、各波の強度がわかるから、それぞれの波が原因として想定している「経済・社会的状況の構成要素」の、景気への影響力の大きさが示唆できるのではないか?ということだ。

まぁ、こんなことぐらいは、大学の2〜3年ぐらいの知識でわかることだから、やってんだろうけど、全然そういう学術的分析・考察の結果が聞こえてこないのが嫌だ。たぶん、記者やジャーナリストが「自分が聞いても分からないのだから、読者は分かるはずが無い」とかなんとか言って取材もしてないんだろうなぁ。