何だか嬉しかったです

今日の(自分のための仕事以外、という意味での)お仕事は、試験監督であった。試験監督など、初めてである。
そもそも、自分の出身大学、出身学部での試験が、もうルーズにもほどがあるところだった。試験前日、いや試験の前の時間に、「次の○○先生の○○学の試験、資料もちこみ可らしいで」と聞いたら、図書館で本を借りてきて、行ったことも無い授業でもなんとなく行って白紙の「解答用紙」に名前と番号を書き、その場で勉強しながら解答らしきものを書いてみる。それで単位が出てしまっていたのだからすごい。しかもそんなの序の口であり、ここにはとても書けないようなことが起こっていた。つまり、大学までの試験は実力で戦うのだが、大学の試験は情報戦なのである。大学はある意味で社会に出る前の素養を高めるためのところでもあるからして、高度情報化社会を生き抜くための訓練と考えれば試験がモノ・ヒト・カネの全てを駆使する情報戦であるのは当然なのである。‥‥などと言ったもんだった。
もちろん今の職場ではそんなのは微塵もない。しかしそんな出身地方の文化だったので、おそらく「普通」ないし「業界標準」の試験なのだろうが、とても厳格で(監督側も)ほんの小さなミス、言いそこまちがいも許されないようなもののように、「試験監督要領」を読んで、感じられた。

まぁ、結局のところ、オレは何をするでもなく、60分間、黙って不正行為が無いか見回ってるだけなんだが、なんだか妙な達成感と言うか、微妙だが確かに感じる嬉しさがあった。
それが何か、よくわからなかったのだが、事後、もう一人の監督の先生から言われたことで、氷解した。

初めての監督って、なんかこう「ああ、先生になったんやな」って思うでしょ?

ああ、確かにそんな気がした! しましたよT先生!