立場変われば‥‥競争的資金の応募

今日は会議だった。どんな会議かというと、学生が自主的に行う研究活動のうち、ある程度まとまった額の予算が無ければ遂行できないようなプロジェクトに対して、競争的に資金を配分する学内制度があり、それのヒアリングと審査会だ。
他人の申請書は、よく見えるものだなぁ、と思った。何が見えるって、もちろんアラが見えるという意味だ。まぁ、学生が書いてるからっていうのもあるけど、一応、これは教員を担ぎ上げないとプロジェクトとは認められないので、逆に言えば指導教員がバックにいるわけだから、もうちょっと書類申請の時点(つまり計画立案の時点)で何とかしろよ、っていうのも大いにある。
しかしもっと悪いことに、「それ学生の自主プロジェクトじゃないやん」とか「それそもそも研究ちゃうやん」っていうのが散見された。前者は例えばモロにその教員のゼミ活動に予算がほしくて来たやつ。そういうのは教員が科研費などの外部資金を獲ってくるのが筋というものだ。また後者は例えば運動部関係を動員して運動場を芝にする(そして以後の維持管理を行う)という事業。それが例えば芝にしたことで運動技能がどれだけ変化するかを定量化するとか、緑化によって地表面近くの不快指数がどれだけ変化するかとか、芝化と維持管理のノウハウを標準化して学外の河川敷などの運動場の芝化と維持管理に対するヒントを出して地域に貢献(経済的にあるいは観光学的に)するとか、そういうビジョンがなく単に「サッカーでスライディングしたいから」的な申請をされても困るわけだ。やろうとしている「行動」そのものはとても良い着眼点なのに、何のための予算枠なのか、何に応募しているのか、ということが分かってないんだなぁ。

ということを自分に言い聞かせないといけないわけだ。ひとのふり見て、というやつだ。