My Five-Large-Ring Routine

今までずっと「ワタクシのステージはこの(クロースアップマットの)サイズですから」と言ってきたのだが、やはり「手品をする人」が少ないためか、手品のスケール感に関する認識は、非手品人一般には全く無い。
ふじい師、前田師をはじめとする方々のおかげで『クロースアップ』というジャンルというかスケールでの演技の意義が広まったけれども、「そういうのもある」ことが広まっただけで「あれとこれは違う」とは誰も思っていないのだ。そのため、オレがいくばくかの「手品が出来る」と判明した瞬間に、「じゃあ今度の○○のイベント/パーティでやってもらおう」と言われてしまう。だからオレのステージは(以下略)
そんなわけで、以前から「もしものために」持っていたテンヨーの「チャイナリング(大)」でルーティーンを組んでみようと思い立った。近々やらされそうな気配が濃厚だからだ(笑)。
今までは、6本組の中から、いわゆる通常のポケットリングの4本で、ポケットリングでやっているのをそのままやってみたことはある。でも手の感覚も同じではないのでなんか無理があるような気がするし、第一、あとの2本がもったいない。
で、説明書を探したのだが‥‥無い。無いのだ。全部きちんととってあるはずなのに‥‥。
仕方ないので、高木重朗の不思議の世界の「ニュー・エラ・リンキング・リング・ルーティーン」をさらい始めたのだが、もうあの文章にイライラしてきて、やめた。*1
あれこれ考えたのだが、オレの勝手な好き嫌い‥‥あの「一本のリングにその他全部のリングがぶら下がる状態」がどうも手品的にも見た目的にも美しく見えないと思う‥‥もあって、高木師のルーティーンで使われる技法や、YouTubeで拾ってきたL&LのWorld Greatest MagicシリーズのLinking Ringsのプロモーションムービーで見たテクニックを見よう見まねで取り入れて、5本で組んでみた。自分でやってても「無駄やな」と思う持ち替えがあちこちで必要なので、暫定版としか言えないけれど、少しずつ、いろんなのを取り入れながら、磨いていこうと思う。

*1:これは項を改めてそのうち書こうと思うけど、いくら「マジックを深く知っている」からと言って、あるいは「戦後のなにそれのおかげで英語を使える」からと言って、ちゃんと英訳する訓練を積んでない人間に名著の翻訳をさせてはいけないと思う。自分が英語が分かるだけでは翻訳はできないのだ!