メールとレポートの書き方(基礎ゼミ4週目)
今日の基礎ゼミでは、ニュースショートレビュー2人とレポート提出を終えてから、ミニ講義。お題は「メールの書き方」と「レポートの書き方」である。レポートの書き方を説明する前にレポートを書かせたのは、とりあえず当たって砕けてみてからでないと、説明を「体感」できないだろうという思惑。無茶は承知の上。
メールの書き方
携帯メールの常識は、一般には通用しないと思うべし。
「基本的には手紙と同じ」と思っておけば間違いない。基本的な敬語は大丈夫か?
よっぽどのことが無い限り、業務上のメールなら、時候の挨拶はしないと思う。
ということは、前略⇔草々、拝復、小生、拙著、愚息、‥‥
○メールならではの作法
#相手のメアドを見れば、携帯かどうかもわかるはず。
メールアドレスを知っている人々のつながりが前提の場合。
必要なのは、
- 件名 [相手も携帯なら省略可の場合もある]
- 誰宛のメッセージなのか
- 誰からのメッセージなのか(名を名乗れ!)
- 挨拶
- 要件
- 〆の挨拶
- signature(連絡先)
あと、くそでかい(1メガ以上の)ファイルは、相手の許諾が得られない限り添付しない。っていうか基本的に添付ファイルは避けられるなら避ける。
絵文字は使わない(これも相手のメアドを見ればわかる)。
「適当なところ」で改行する(携帯だと見づらい、でもPCだと逆も見づらい)。
レポートの書き方
レポート=(1)自分の主張を(2)筋が通るように(3)相手に意味が通じるように書いて、(4)相手が「なるほど」と思わせる書類。
長いことかけて蓄積されてきた形式は
- (1)背景事情
- なぜそういうネタを選ぶに至ったのか。はるか遠くからでもある程度OKだが、基本的には、そこそこで今の話題になるように。
- (2)題材
- 調査・実験なら、これがさらに細かく分かれて、(あ)やったこと(い)やった結果そのもの(う)意味があるデータにするまでにフィルタ的にやったこと、となる。 採って来た題材そのものの、諸情報を付した内容の説明。
- (3)議論
- (2)の題材を用いて、言いたい主張までの間を埋める論理展開。ここがハイライト。予想される反論や、その他の文献との比較・アウフヘーベンなど。あるいは落穂ひろいもここに入るかも。
- (4)結論
- 結局、何を言いたかったのか。議論を踏まえて、手短にまとめる。要旨ほど切り詰めなくて良い。また、至らなかった点、今後の展開なども含めることがある。
- (5)謝辞
- 奨学金がある場合。表に出なかった人。
- (6)参考文献
- 再現性のあるもの。再現性がないときは、(あ)書かない(い)personal communication、のいずれかになるだろう。