『半島』オレが歴史が苦手だった理由

さっき、突然、思いついた。
そうか、オレが歴史オンチなのは、『半島』のせいだったのか!EUREKA!!
説明しよう!(声:富山敬
イベリア半島アラビア半島シナイ半島バルカン半島ユカタン半島インドシナ半島などなど。
世界史で頻出する地名である(最後の2つは現代史かな?)。歴史上の事件、戦争、文化発祥などなどの舞台になったところであり、非常に重要な地名・地域である。
なのに、地図に出てこないのである!
知ってて当然、と思っているのだろうか。だが、知る機会が無ければ、考えて分かるようなものでもない。少なくとも当時の世界史の教科書を見ても、どこにも書いてない。裏見返しの世界地図にも載ってないのだ。
いや、分かってから見ると、いわゆる地図帳の類に名前を書きにくい理由はわからんでもない。こいつらはでかすぎるのだ。でかすぎるので、中にもっと細かい単位での区切りだったり情報だったりを書き込みまくらざるを得ない(重要なところだけに書かないといけない情報が多い)。だから、ぐちゃぐちゃ書いてあるところに突然「リ」って書いてあっても「?」となるのだ。『イベリア』と読めるにはとびとびになり過ぎるし、字も小さくならざるを得ないし、でかい字だと細かいことが書き込めない。ヨーロッパの国々がひしめいているところに「ヨーロッパ大陸」なんて書かない、というようなものだろう。
しかし、百歩譲って、最近なら、ぐちゃぐちゃと細かい情報が書いてある中に、ぼんやりとでも書いてある地図があるかもしれない。それでも上に挙げた『半島』たちは、自力で探そうと思っても無理な理由がもう一つある。
こいつら『半島』っぽくないんだよ!!
まさかそんなところがバルカン半島だとは思わなかった、だって『半島』に見えないじゃないか‥‥となるのだ。日本で言えば、紀伊半島みたいなもんだ。あれ、半島か?半島ってのは、日本なら例えば大隈半島とか房総半島とか、世界地図で言えばイタリア半島とかカムチャツカ半島とかみたいなやつが『半島』だろ?イベリア半島が『半島』なんだったら、「兵庫から山口までの部分」だって、あるいは「アルゼンチンとチリ」だって、「なんとか半島」って呼ぶべきじゃねえのか?!アラビア半島なんてありゃなんなんだ。2本の川で仕切られてるだけじゃないか。地球史的に言っても「引き裂かれた大陸」じゃないか。「あのすき間は川じゃない、海だ」っていうなら、ノルウェーフィヨルドで仕切られたところなんて半島だらけになっちまうじゃないか。
バルカン半島イベリア半島がどこなのかわからずじまいだったから、中世の歴史が全く覚えられなかった。だから歴史と地理が分からなくなったのだった。
恥をさらすようだが、バルカン半島がどこなのかわかったのは、実は先月のこと。イベリア半島がわかったのは2〜3年前。アラビア半島シナイ半島がわかったのは半年前だった。誰も教えてくれなかったし、教科書にも地図帳にも世界地図にも書いてないのだから仕方ない。
歴史を担当する先生たちに言っておきたい。
都市でなくても、地域の名前も、特に半島を、必ずきちんと、ことあるごとに図で示しなさい!!
そうすればオレのような歴史落ちこぼれを出さずに済む確率は格段にアップするだろう。