初めてのゼミ

本務校での初授業である。朝イチからのゼミ。今日から前期の授業がスタートするので、新入生の学生さんたちからすれば、初めての授業でもあるわけだ。だが何を隠そう、オレもゼミらしいゼミは、学生の時ですらほとんど出たことがないのだ(ひょっとすると卒論ゼミだけかも?)。さてどうしたもんか。
一応、このゼミは、主旨としては「大学生としての基礎的なノウハウの習得」を目指すものであって、特定の学問を掘り下げるためのいわゆるゼミではない。資料の集め方だとか、発表の仕方だとか、レポートの書き方だとか、そういうのを少しずつやっていきましょう、という小さなクラスで、オレがその担任、みたいなもんだ。第2週である次回は、キャンパス内ツアーである。
入ったことも無い建物だったので、とりあえず「ここで合ってますか?」みたいなノリで軽く入ってみた。「そんなんやから学生にナメられんねん!」というおしかりを受けそうだが気にしない。目線の低い大学教員だっていいじゃないか。むしろ目線をそこまで下げられるのは大学教員ならでは、だと思う。
実は事前にゼミ担当者会議があり、内容については、こんなかんじで、という打合せがあったので、初回はガイダンスと、調書作成、自己紹介など、ということになっていた。自己紹介というのもいきなりやらせてそんなにしゃべれるもんでもなかろう、ということもあり、まずはオレがべらべらと自己紹介した。ぐだぐだと脱線しながらしゃべったのでおそらく20分ぐらいは使ったんではなかろうか。で、学生さんに自己紹介させたが、怖いもの知らずなのか期待に満ちている現れなのか、堂々としゃべるもんだねぇ。世代の差なのかなぁ。
いろいろあって最後また20分ほど、これも打合せで「こんなん聞かせてやってくれ」と言われていたネタであったのだが「高校までの『学び』と大学での『学び』の違い」についてしゃべった。これまたいつも通りぐだぐだとしゃべったわけだが、何を言ったかというと、「大学ではめいっぱい遊べ。一生懸命遊べない奴はどうせ一生懸命勉強することもできないもんだ」という話と、「いろんなネットワーク(ひと、もの、インターネット等々)を作っていこう」「ちょっと歩みを緩めて周りを見渡そう(目の前のもの以外にも、何が役に立つかわからんよ)」ということであった。行きしなの電車で考えていたのだが、イマイチ締まりのないというかメリハリの無い話になってしまった。ここでこのようにセンテンスにするだけでも少しまとまったような気もするが、また項を改めて、もう少し考えをまとめることにしよう。
ちなみに女の子7人、男の子2人である。オレもこんな学部だったら全然違う青春時代だったんだろうなぁ。。。。