今季初授業

非常勤の授業のほうが本務校の授業より先になってしまったが気にしない。前期の担当はPowerPoint実習である。今期で3回目だが、今年から時間帯を変更し1〜3限となった。
この授業は、勝手だが思い入れがある。何故かというと、プレゼンで生き残って来たという自負(研究内容の重要性では勝負できなかったということでもあるが)もあり、またオレなりの方法論をここで実践しオレ自身のプレゼン技術を向上させるという「プレゼン論の研究の場」でもあるからだ。プレゼンテーションの方法論は、もう既に事実上、オレの研究テーマの一つとなっている。初回は自己紹介+授業ガイダンスをばしっとプレゼンして学生に見せつけるべく、張り切って PPTを用意して行った。


学生が一人しか居ないってどういうことですか。


困った。もちろんとてもとても寂しい、というのもあるんだけど、それよりも、プレゼンの実習、つまり学生に前で発表させるのが目的なので、お客さんがそれなりに居ないと実習として成立しないのである。これは本当に困った。
20分ぐらいだましだまし待っていたら、最終的には学生さんは4人になったし、かろうじて授業は成立するかなぁ、というところで1限目を終えた。当初やるつもりだった2つ目のプレゼンは次回に持ち越すことにした。

2限目も一人しか居ないんですけど。

これも待っていると3人になった。だが2人はギャル仲良し2人組。そろって来なくなりそうな気配濃厚である。どうなってんだ。

3限目は十数人来てくれた。定員40数名の部屋にもかかわらずもはや十数人が多く見えるという罠。

おそらく、教員には見えない何らかの形で、学生さんたちの間で「授業評価一覧」が出回っていることだろうことは想像に難くない。「○○教授の××論は楽勝科目」「△△の英語は出席が厳しい」「□□助教授のテストは過去問やってればOK」とかそういうやつだ。過去2年、少なくとも単位に関してはオレの授業は「ザル」に近い。テストもレポートもなく、授業時間外に別段何もしなくても、出て言われた通り手を動かしていれば勝手に「優」がつく。大して難しいことも言ってないと思う(PowerPointの操作に難しいも何もないだろう)。プレゼンの授業だからみんなの前でしゃべるのも当然だし、それが苦手でも何とかなる方法を解説もしてきた。なのに評判が悪かったということなのか。そう言えば1年目よりも2年目のほうがお客さんは減っていた。やはりオレの授業は学生受けしていないということなのか?オレの自信は単なる勘違いだったのか?
正直、かなり凹んでいる。裏で必修科目、人気科目が開講されているせいだと思いたいが‥‥。