van de Hulst, "Light Scattering by Small Particles", §1.4途中まで

1.4 本書の構成
本書のテーマは一つ: 独立粒子による一次散乱である。粒子それぞれが平行光線(つまり遠くの光源からの光)にさらされていて且つ粒子が他の粒子に邪魔されずに個々の散乱パターンを形作るに足る余地がある、という状況を実現するのに十分な間隔が粒子間にとられている‥‥そんな経験的条件下のことしか考えないということを意味している。本書は3部構成であり、このテーマの3つの異なる面を扱っている。

第1部。このパートでは任意のサイズ・形状・組成の粒子のための一般的理論を与える。任意の有限の大きさの粒子による散乱は、4つの振幅関数S_1、S_2、S_3、S_4によって完全に特徴付けられる。これらの振幅関数は入射光・散乱光の方向の関数であり、複素関数である。これらの関数がわかれば、散乱光の強度や偏光や、粒子の散乱・吸収・減光の断面積、粒子に働く輻射圧を計算できるようになる。均質球については、S_1(θ)とS_2(θ)の2つだけが必要である(θは散乱角)。

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これ以降は、やっぱり本全体を通し読みしてからでないと意味がわからんので、あとまわし。