胃カメラ

初めてなの‥‥やさしく入れてね♪

ということで飲んできた。はっきり言って全く迷惑千万なのだが、父が胃癌で死んだ上に1年前までヘビースモーカーで現在は大酒飲みというオレに対する母の宿願とも言える状態でもあったため「連行された」に近い状態での受検である。ついでにピロリ菌チェックもしてもらえるというやつで、「この先生は胃カメラ巧いのよ」という千里中央の病院で母と待ち合わせて二人とも受検した。

聞くところによるとピロリ菌は自然界におり、自然派食品というか生もの料理系統を経口摂取することで胃に住み着くということで、生食バンザイなオレは確実に胃に飼ってるだろうから、むしろ同様の母(実際に数年前のチェックで陽性だった)が駆除後どうなったかを知りたかった。

ここの病院では「安定剤」と呼ばれる点滴を施す事で、意識がほとんどない状態で胃カメラ撮影を行い、薬が抜けるまで仮眠した後に診断、という流れ。だがやっぱり自分の胃袋は一度ぐらいは見てみたいという親父ゆずりの欲求があったので、安定剤なしを所望。しかし現場ではモニタが患者からは見えない角度に設置されているということで、これは断念し、安定剤をぶち込んでもらうことにした。

いやーそれにしても、静注って言っていいのかな、点滴ってすぐ効くもんなんだねぇ。30秒もしないうちに平衡器官にぐっと来た。起きてられない。指示を聞かずにきょろきょろしてたら目を閉じろときつく言われてしまったので目を閉じる。断片的ながら何をされているのかは分かる状態。えずいたかもしれないが、直前にされた麻酔薬の喉への直接噴射の効果とおとといからの強烈な眠気と、さらに今までの宴会での「リバーシブルモード」の豊富な経験のためか、全く苦痛を感じなかった。

1時間ほどの仮眠の後、診断。

実は昨夜、ヨメさんの同僚を自宅に招いて宴会があったため、胃が荒れてるだろうなぁと思っていた(実際、午前中は内蔵がやや二日酔い気味だった)のだが、聞いてびっくり、「キレイな胃です」だって。しかも驚いた事に、ピロリ菌チェック陰性だと。マジっすか。母とは同じような生食ブラボーな食習慣だし、お医者さんが言うには「ピロリ菌は子供の頃に感染するもんで、大人になってからは感染しない」らしいので、時代の差‥‥生水が関係しているのかもしれないなぁ、と思った。

とりあえず胃は健康らしいという思わぬ結果に驚きを禁じ得ないままネギをつまみに今夜も呑むオレであった。