寿マジックNEW反省会

組んだのは、頼まれた10分程度の枠におさまるように、おしゃべりマジックパートと音楽に合わせたいかにもマジックショーパートの二部構成。

  1. 前半(おしゃべりパート)
    • 空の箱からのプロダクション(J. Latimarの透明カップ&ボールの出だしのグラスプロダクションの真似)でプレゼントを出す
    • ラブラブ花占い(マンモスカード8枚で行うオレ流披露宴用カード当て)
  2. 後半(いかにもマジックショーパート)
    • 3BOX プロダクション(これ
    • シルクの出現(Marconick/カズ・カタヤマ、『図解マジックテクニック入門』所収)
    • 分裂するシルク(カズ・カタヤマ、DVD『マジック・オデッセイ4』所収)
    • 『寿ブレンド』(UGM)のシルクでのカズ・カタヤマの『ブレンドシルク』(DVD『マジック・オデッセイ2』所収)

やっぱり、クロースアップを超える規模の演技に慣れ親しんでいない人間が、この規模の領域にチャレンジするときは、シルクだよなー、という勝手な(だが強い)思い込みで組んだルーティーン。

今回の一番の反省は、ビデオが残ってないこと(笑)。ヨメさんも子供の世話でほとんど見てなかったらしいし。前半のぐだぐだしゃべりながらやるやつは、誤解を恐れずに言えば、普段やってるクロースアップの中からマンモスカードで実演可能なものを選んでやってるだけなので、それは感覚的に判断できるのだけども、後半の一方通行なパートは自分では未だ判断できかねるので、やっぱりDVカメラ持って行くべきだったなぁ。現時点で手元にある写真にも反省材料になるようなものは無いし。ただ会場のスタッフさんたちが「おっ!?こいつちょっと本気なんじゃね?」っていうリアクションだったらしいので、いろんなレベルの宴会芸を見慣れておられるであろう皆さんからのそのリアクションは、おそらく好意的に解釈してもバチは当たらんだろう、と自慰的に納得しようとしている(現在進行形)。

前半について

最初のプロダクションでは、高級ガンダムを(箱ごと)出してみせたのだが、プロダクションボックスぎりぎりのサイズだったというかぎりぎり過ぎたためなのか単にハンドリングのせいなのか、とにかく、いわゆる『フラッシュ』があったらしい。残念無念。出すためのエピソード(本当の幼なじみ的な従兄ならではの小話)を踏まえた高級ガンダムプロダクションだったためか、会場の空気は、なんとなく『納得して頂けた』ような感じではあった。

『ラブラブ花占い』だが、今回のバージョンは、数年前に幸運に恵まれて頂くことが出来たゆうきとも師の助言を踏まえた改良版であったので、以前からトリック的にネックになっていた部分‥‥不可能性と高める手続きのつもりがややこしいだけだった等々‥‥は全くスムーズにすることができた。しかしトリックでない部分‥‥使う8枚のマンモスカードを改めてもらうところ(8枚しか無いのでせめて儀礼的にでも改めてもらわないと不思議さが激減する‥‥ように思える)や新郎に覚えたカードの名前を色紙に書いてもらうところ‥‥でのもたつきがフラストレーションを増大させるという問題は。依然として未解決ののまま残ってしまったようだった。

もう少し台詞については練習が必要だったかもしれない。流れがどうのこうのではなくて、披露宴用ルーティーンなだけに、忌み言葉・重ね言葉の類の問題。2回ぐらい地雷を踏んだような気がする。

後半について

とりあえず、上記セットリスト中のリンク先のineedadrinkさんの記事でも絶賛されている通り、この『3BOXプロダクション』は素晴らしいでしたです。これをこのパートの最初に配置したということだけは自分で自分をほめたい。実際、リアクションも良かった。マジでこれは買いだわ。

カタヤマさんの『分裂するシルク』は、やっぱり見た目には、シルクが『分かれた』というニュアンスが大きいのかなぁ。一枚目を分裂させたその一瞬、「結婚披露宴でシルクが『分かれた』(=忌み言葉)ってそれどうなん??」っていう客席内「引き潮」を感じたのは気のせいだったのかなぁ。『増殖』っていうニュアンスのつもりだったんだが‥‥。ヨメさんの意見を踏まえて考えるに、その「引き潮」は、『分かれた』に対する懸念ではなく、単に下手で『現象が伝わっていない』だけだったのかなぁ、とも思われた。本番中は勢い重視で演ったとは言え、実際、演りながらの自覚は「これはないわwwww」っていうレベルの出来だったし(←それは『論外』とも言う)。

視線の使い方や、いわゆるミスディレクション、またそれらを使って連結されるべきルーティーン間のつなぎの動作がダメだった。ミスディレクションというよりカモフラージュというほうが適切かもしれないが。あんまり言うとネタバレになるので略すが、分かる人向けに言うと、要するに、終わったものを捨てる、およびそれに類似の動作にまつわるなにそれ。

自宅での練習で、いつもヨメさんには「スマイル!スマイル!!!」と連呼されていたので、いっぱいいっぱいながら少しは意識していたのだが、そのヨメさんから「お客さんが前に居るとちゃうなぁとーちゃんは。表情が良かった」と言ってもらえたので、その(あの)感覚を忘れないようにしたい。

後半については特に、立ち方や姿勢、物事の広げ方というか示し方がどうだったかというのを知りたかったのだが、さて誰かの写真に少しでも証拠物件があるかどうか。自分では、全くわからない。

また、後半では使う曲(T-SQUARE "SUNNYSIDE CRUISE", アルバム『WELCOME TO THE ROSE GARDEN』所収)とのタイミング合わせも少しは気にしていて、練習ではずっと「間に合わない」状態だったのだが、本番では「時間が余り気味」だった。手品はもたもたするよりも「できるだけ短い方が良い」という観点からすると、本番で「ベストタイム」を叩き出せたこと自体は悪くないのかもしれないが、おそらく、見せるべきところでちゃんと示しきれていなかったのだろうという反省材料。

総合的には、こちら側の身内は、とりあえず喜んでくれたようだったが、向こう側のみなさんがどのように思われたことやら。出来具合についての自覚が自覚だけに、冷や汗が未だに止まらない。