ミキティ!!コナカッター!!!

安藤美姫、クワドロサルコー失敗*1。おしかったけど失敗。スローで見たところ、あとほんのちょっとブレードが起きてたら立てそうだったんだけどなー‥‥直前の6分間練習の終わる直前、最後に試したクワドロサルコーで失敗してたので、イヤーな予感はしていたんだが、残念でした。ただ、せっかく『4回転を飛びに来た』というのなら、どうして複数回挑戦できるようなプログラムにしていなかったのか、と思う*2。そんな簡単なものではないのはわかるが、『ジャンプの安藤美姫』を自称するなら、それぐらいの柔軟性をファンとしては持って欲しかった。浅田真央は既に3種類の4回転ジャンプを手中にしようとしているらしいし、また他の国のエース達もやってくるだろうから、もう次のバンクーバー五輪ではクワドロサルコーは『伝家の宝刀』とは呼べなくなるだろう。だからこそ、無茶でもやって欲しかった。
とは言うものの、やはり脚に来ていたのか、その後のジャンプでもことごとくミスってた。ミキティスマイルが見られなかったのがとても残念だ。だがスピードスケートなどでも言われているように、おそらく『低速リンク』だったこともミキティの体力を余分に奪っていったのだろう。明らかに全てのパートでスピードに乗っていなかった。おそらく長野のような『高速リンク』だったら、クワドロサルコーも成功してたんではなかろうか*3。それは村主章枝のドーナツスピン(からつないでビールマンスピン?)のスピード不足*4もそうだったのだろう、と思う。

その村主も惜しかった。2つの意味で運が無かった。1つは、くじ運‥‥荒川静香のあとだったこと。これがコーエンの後だったら念願のメダルに手が届いただろう。オレ個人的にはメダルなんてどうでもいいと思っているが、おそらく本人は2回目の五輪、欲しかっただろうなーと思うと残念だ。もう一つはコーエンの採点がゆるかったこと。コーエンが2位になる理由がさっぱりわからんかったが、スルツカヤが過去にも文句言ってたらしいことを知って、「やっぱそういうことなのか」と納得した次第。

それにしても荒川の演技は奇跡的、神懸り的にすごかった。まさにトリハダモノ、終わった瞬間に「これはキタやろー」と勝手に優勝を確信した。五輪には魔物が居ると良く言われるが、むしろ神キター!!な気がした。明らかに1位だなと素人目のオレが思うぐらいのその凄さはダントツの点数を見ても分かる。いやー、あれはエエもん見せてもらった。

*1:もちろん正しくはクワドラプル(quadruple)・サルコーなのは知ってるがめんどくさいので勝手に接頭辞形のQuadro-を使いました。

*2:アルベールビル伊藤みどりトリプルアクセルを1回目は失敗したが2回目で成功させた。

*3:科学者によるとクワドロサルコーの成否は助走のスピード次第だったらしい。そしてミキティのあの部分では「あっ!」と思わずTVに叫ぶほど明らかに遅かった。

*4:音楽の切り替わりの部分で遅くてタイミング合ってなかった。