『変化するカード』by Dai Vernon (カードマジック事典 p.170)

先々週から先週あたりの、『突発性新ネタ探しマイブーム』で覚えた作品をいくつか紹介したが、一つ書き忘れていたので。

これ、地味だけど、『小品』としてはとても良いテイク・ワンだと思う。さらっと無理のないハンドリングは、まさにプロフェッサーのもの。ただ、本編にほんのちょっぴりだけ載っているパターだと、いまいち現象がはっきりしないような気がする。
どういうことかと言うと、今引いたばっかりのカードを放っといた上で何で3枚のうちの真ん中に注目してもらわなければならないのか。3枚とも客カードでないのは当たり前だし、変化させるんだったら、トップカード1枚だけでいいじゃん!なんで3枚なの?残りの2枚の役目は何だったの?ということになる。『トップの3枚についての意義付け』がイマイチなのだ。
それが解決できたら、本当に、「なんかやってよ」「じゃちょっとだけね」というかんじでちょいちょいっと演じられる素敵な小品レパートリーになりそうだなと思う。

それにしても、原題は何というのだろう?考案者のクレジットがあるのに、原題が載っていないのは、この事典では珍しい。