一向に青くなりそうにないんですけど

ランプの光は赤くなるばっかりなんだなこれが。

採取した微粒子を、顕微鏡で見てみると、1〜2μmぐらいでけっこう揃っている。これは粒子をどばっとぶっ飛ばしたあと、ファンの出力を弱めて沈降させて粒径を揃えてやろうと試みた結果なので、それ自体は上手く行っていると言えそうだ。

しかしその顕微鏡の視野内に、無数の、1μm以下の粒子状の『影』が見られた。これがもしリアル粒子だったなら、困ったことに‥‥なるのかどうかもよくわからない、という点がもっと困ったことだ。

もう一点、気になることがある。この実験のテーマ『火星の夕焼けは本当に青いのか?』から考えると、実験結果としては、『本当は青くない』という結論もアリなわけだ。もしそう言ってやれということになった場合、何を説明するべきなのか。

そもそも火星で『自然に』、そんなにきれいに小さくて一様なエアロゾルが大量に生成されるというのは、後輩O君も指摘するように、難しいのではあるまいか。夕焼けを青くするためのエアロゾル粒径分布は、かなり厳しい条件である。

結局、その『青くするために必要なサイズパラメータ』をもう一度見積もってやらないといけない。明日はそこから考えてみよう。