レパートリーの『特撰化』

ともすれば、我々アマチュアは、自分にとっての新ネタや新技法を追いかけがちである。これは自戒すべきことである、というのはよく言われることだ。もちろん、松田道弘師が言うように、そういうアマチュアならではの気概が近代・現代マジックを発展させて来たのだ、ということはあるのだが、そんなでかいスケールの話は別にオレ個人には関係ないことだ。

上で書いたように、この一年は、新ネタの探求は極力控えよう。そして、『一応できる』というやつを磨いて磨いて、ただのレパートリーから『特撰レパートリー』にしていこう。

まずは、アンビシャスカードだ。最近はサルでも飛びつくネタになっているが、やはり押さえておきたいところだ。いくつもルーティーンを開発して来たが、昔からやってるやつを、確実に、きっちり演じられるように、固めよう。

次にやることが殆んど無かったが覚えている、F. CarlyleのUpside-Down Deckだ。これはトライアンフ現象としてはとても簡単。難しいことをやれば客は喜ぶ、というわけではないので、これはきちっとできるようにしたい。同様のことが、以前ここにも書いた10枚のOil and Waterにも言える。

これと最近レパートリーに入れたDevilish Miracleの4つで、ノーマル・ノーセットのデックでできるネタはOKだろう。

セットないしギャフありのネタは、Mental Photography Deck、P. CurryのColor Changing Deck、、Invisible Deck、それからオリジナルの『Now I see it, then you find it!!』とFour-of-a-Kind Routineで完璧だ。Black-and-Red Routineはここでは涙を飲んで後回しにしよう。

カード以外で、あとは輪ゴムルーティーン、タバコの貫通、ワンコインルーティーンを特撰化できるようにしていこう。

うん。こんだけあれば誰も文句は言うまい。っていうかまだ大杉(笑)