本年度の大学祭マジックショーの出演記録

先日の大学祭で、2年ぶりに、マジック部屋に出演させて頂いたので記録。
教室の椅子と机を全て一旦とっぱらった上で、最前方には黒テーブルクロスをかけマットを置いた長机を置き、そこを眺められるようパイプ椅子を数個ずつ取り巻くように(お客様の入り数に応じて増減させながら)並べたもの。少なければクロースアップ、多ければサロン、といったような距離感になるセッティング。

その場に待機しているOBと顧問の僕を含めたマジシャンが、いらっしゃったお客様に、1人10-15分ずつのショーを交代で演じ、マジシャンが一巡したら入れ替えをコールする(入退室は自由にしてもらう)、というようなゆるい「マジック部屋」。

1日目はサロンというにはちょっと少ないか、どうか、というところ。ショータイムが2回巡ってきたが、その2回目だけ、昨年からずっと練習していたJazz Aces→Last Trick→Resetの手順をついに実演にかけてみた以外は、全て非クロースアップな演目でまとめた。特に2日目は全ての機会で20人近いお客様だった。

演目は以下のものから1〜2つ省いて組み立てた。

EZ Spell (ゆうきとも)

1日目のオープナーとして。ただし、なんだかうまく機能しない感触がしたので2日目はやらなかった。うまく機能しなかった理由は、たぶん、久しぶりのショーで、空気感を作るのがヘッポコだったせいだと思う。

カラーチェンジングCD

2日目のオープナー。トリックス大阪店頭で大昔に教えてもらった、「シルクを通すと色が変わるレコード」のCD版のセットで(シルクなしで)演じる手順。ショーを始める前に、この後もマジックショーを見ていられるかどうかのテスト、という体裁で演じた。ただし、色盲色弱の方々への配慮をして、そのような方々がいらっしゃったら次の演目に切り替えるつもりでの台詞回し(そのようなお客様はいらっしゃらなかったが)

Mental Photo Deck (R. W. Hull)

手品界の裏事情「印刷」のストーリーでとして、テンヨーの網田さんに教わったハンドリング、「ちょび」スティック付きで。

しあわせの書 (泡坂妻夫

読み取るテレパシーとして。友人・S水さんに教わったハンドリング。本当に素晴らしい作品。

Invisible Deck (J. Berg)

指示するテレパシーとして。上記『しあわせの書』に続けるストーリー。立てて演じるほうのハンドリング。

Odd Ball 2 (Marc Oberon)

マリックさんがTVで似た現象を演じていた時の、二重盲検法の条件下でのチャレンジとしての演出で。

McCombical Deck (B. McComb)

ジャンボカード版。ふじい師がTVで演じてたハンドリングにしたかったのだが、アレが劣化しててギリギリの状況(^_^; それでもなんとかなってしまう「パワー」が、この作品の名作たるゆえんなんだろうなぁ。

ポケットリング(ふつうの4本) or ラージリング(5本)

僕なりの手順。ショーのオチをつける演目として。

以下、全体的なメモ。

「超スプーン曲げ」とここ数年で決まってきたワンコインルーティーンをどこかで1回やったような気がする。また、最後のリングは1度だけ「大・中・小のどれがいいですか?」と振ってからやってみた(つまりラージリング・ポケットリング・タイニーリングのどれかを演じる、ということ)が、そりゃふつう「大」って言うよな、と直後に理解したので以後やめた。

バキバキのスライハンド派を自覚しているのだが、このサロンな距離感でレギュラーサイズのデックやコインを演じ切れる気がしなかったので、こういうメンタル的な演目になった。スライハンドが混じるとメンタル情感が台無し、とよく言うけれど、まぁ、メンタルを演じたとしてもメンタルなんだかどうかわかんないような清濁併せ呑んだような感じで最近やっているので、気にせず演じた。

単3乾電池でふじい師ほかのリンキング・シガレットをやりたかったが、直前にやってみて手が動かなかったので今年はやめた。

mMLでゆうきとも師がブックテストを演じているような2段のパフォーマンスを、『しあわせの書』を組み込んでやりたいとここ数年来ばくぜんと思っているのだが、うまく組み立てられないままだ。

他のOBマジシャンで、DarylのAcrobatic Knotを演じているのを見て、こういう距離感だとロープいいなぁ、3本ロープ覚えてみようかなぁ、と思った。

また、そういう距離感であって、かつ、たまたま通りがかってしまった手品にさほど興味のない方々でもそれなりに食いつきやすい演目として、サイドウォーク・シャッフル的なものを覚えたいなぁ、と思った。なんだかんだ言ってもギャンブル要素があると双方ともに盛り上がりやすいものだろうから。