P. Harris "Reset" の表現方法について

今年後半に覚えたい手品として一念発起してみた(通算3回目)

DVD "Stars of Magic" の、本家Harrisご本人の原案(に近いであろう作品)を覚えることにした。少しずつ見て、この土日で、とりあえずはソラで出来るようにはなった。

で、やはりというか何と言うか、変化して、「リセット」した後に、置いといたほうの山を最後に改めるのが表現として蛇足な気がしてきた。

あれ?
でも…そういえば、DVDでHarris本人は "change places" と言ってたような…

ということは「交換現象」なのか? ひょっとしてここに最後の改めを自然に見せるヒントがあるのか? 「変化」と思うから最後が変なのか?

そう思って、再びDVDを引っぱり出してきて、セリフを頑張って聞いてみた。ついでに、ネット上で見かけたM. Ammarの演技も。
Harris本人もAmmarも「交換現象」として演技していることがわかった。

より正確には、Harris本人の演技では、交換現象(カードがchange placesする)だと言って始めているが、最後にリセット(このDVDでは「リセットボタン」ではなく単なるスルー・ザ・フィスト・ムーブ)すると "4J change back into 4A" して、置いてあったほうの"4A change back into 4J" と言っている。changeかよ。どっちやねん(笑)。一方、Ammarはよく聞き取れないけれど "turn (into 4J)" という動詞を使って表現していた。turnだと「行ったのが帰ってくる」ニュアンスに(僕は)聞こえるように思う。

これらをヒントに考えると、二人とも、最後に置いてた4Jを見せる理由付けは、その前からの流れを受けて「(置いといた4Jは一旦4Aになったので)この山の4Aも4Jに戻った」と、あくまでも交換現象の「成果」として見せてる、と考えられる。つまり、「改め」じゃない、ということだ。「元の場所に戻ってきた現象を見せる」ために開示するのなら納得だ。「2段変化」として見せるからおかしなことになるわけだ。僕は納得した。あとはセリフとそのタイミングだな。

なお、たぶん、4Jである必然性は "Jacks on the box"(→ファーストフードチェーン"Jack in the box") "co-Jacks"(→当時の人気刑事ドラマ『刑事コジャック』)って言いたいだけなんだろうと思うけど、4Qとか4Kじゃダメな理由ってあるのかな。