「ムカッ!」ときたら成長のチャンス

ムカつく出来事の多くは、成長のチャンスだ。
ムカつくというのは、大抵、本質的に自分の「何か」を反駁不可能なままに張り倒された時に起こる。つまりその原因は自分が気付かなかった自分自身の(深いところにある)ウィークポイントにある。
特に、何かツッコミ的な言動を誰かからされて、恥をかいた、なんてタイプのムカつく事件があったら、その恥をかかされた原因の人に突撃取材や弟子入りをするべきだ。けなすための言動の場合もあるけれど、よくわかってくれているからこそ本質的に重要なポイントについて突っ込んでくれている場合も少なくないのである。そういう時、よくよく話を聞いてみると、ステップアップするためのヒントをくれるのである。俺の修論D論もそうやって「公聴会的な場で恥をかかされた人」に突撃取材したり相部屋にさせてもらったりして、その人の教えを授かってこそ完成できた。その「お師匠さん」な先輩方は、今でも懇意にして頂いている(そのうちのお一人には、なんと結婚二次会パーティにも呼んで頂けた!)。何の悪気もない、とても善い人たちだったのだ。
最近、人文・社会系の「読んでるだけでイライラするような本」を読んでいるのは、そういう発想が動機になっている。きっと、あの手の本、あるいは文章を読んでイライラすること自体に問題があるのだろう、と思うのだ。少しずつ、何かわからないけど、見えて来たような気もしないではない。修行。
こうやって、置かれた状況に対して自分に足りないことを見付け、それを何とかしよう、と思うこと自体がいわゆる「どM」体質なのかもしれない(^_^;
でもまぁ、何かマイナスなことがあったとき、それを他人のせいにする(んで自分を変えようとは思わない)よりは遥かにマシだ、と考えることにしている。こうやって(どM街道まっしぐらスタイルではあるが)自分を高めて行こうと思う。

「適切な自信」をどうやって持つか、一時期あれこれ考えたが、最近は、どう繕ったって自信なんて根拠が無いものなのだと考えるに至った。どんなに分かったようなこと言ったところで自信なんて全て過信に過ぎない。そんなものは要らない。必要なのは向上心だ。