The 安全点検 Show

駅で「電気工事」だか何だかのワッペンを付けた人が「点検作業」とやらをしてた。大きくカーブしたホームの中央付近。「次の列車表示板」の付近だったから、もしかするとそれの点検なのかなー、と思いつつ、近くの乗車口の列に並んだ。
しばらくぼーっと何を見るでもなくその人達の方向に目を向けていたら、その視線の先、大きくカーブしたホームの先端付近に居た「仲間」の人が「ピッ!」と笛を吹いて、手旗を揚げた。すると手前の人々の一人が同じく手旗を揚げた。
ははーん。そのホームの端のさらに向こうにある何か‥‥信号とかセンサーとか‥‥の反応のチェックをしていたんだな。手前の人々には見える「何か」がそれに応じて何らかの動作をするのだろう。
それを見ていて「どうせ安全点検をするなら、『実況』すればいいのに」と思った。

ただいま、列車通過センサーの点検をしております。ホーム先端から100mの地点まで電車が近づきますと、そこに埋設されたセンサーが反応します。これによって信号機が変わり、行き先表示にも「電車にご注意ください」と表示されるなど、様々な安全確保策の1つとなっています。まもなく電車が参ります。(このあたりまでに乗車待ちの人々の人垣ができ始める)センサーが反応しましたら良し、反応しなければすぐに修理致しますが、安全策はこのセンサーだけではありません。このセンサーが故障した場合の対策も、もちろん複数の仕組みで講じてありますのでご安心下さい。まもなく次の電車がセンサーを通過します‥‥
あっ!ランプが点灯しました!(「( ゚д゚) お〜」とどよめき)
こちらの行き先表示も、あちらに見えます信号機も赤になりましたね。全て正常です。これで安全点検を終わります。皆様ご協力ありがとうございました。(拍手)

とかなんとかショーアップすれば、たとえそのセンサーが不調でも迅速かつ的確な修理・交換etc.を実演してみせれば、安全確保に力を入れてるんだな、というアピールになると思うのだがいかがか。