リストと戦う3週間II: 20日目「格好から入る」

女性のお化粧は、必ずしも「美」のためだけではない、と聞く。
マスカラのせいで花粉症なのに目に手をやれなかったり、暑いのに顔の汗をぬぐえなかったりする女性を見ると、「そんなんやったらすっぴんでええやん?」と思ってしまう。お化粧のレベルというか程度というか塗りの厚さの問題はさて置くとして、多くの場合、実際にお化粧を上手にこなしている女性は、すっぴんでも十分美しいと思われる。
しかし、お化粧をすることは一つの「身だしなみ」であって、自分への一つの戒律のような、「自分の心を引き締める」効果があるのだ、と。だから、お化粧をしている女性に向かって「すっぴんでもええよ」というのは、喜ばれないんだとか。
なんでこんな話をLifehackタグのエントリに書くかというと、ここに、「小さな習慣の持つ効果」を見ることができるからだ。
性根を入れ替えれば行いを改めることができる。それは間違いないが、誰かのひん曲がった性根を叩き直すのは、そう簡単なことではない。ましてや自分の性格を改めるのは非常に困難である。
少しずつでも何かを習慣づけること、というのは、それがもし本当に「習慣」になれば、それは外からの作用(あるいは命令)による抵抗や刺激を感じなくなるわけだから、それは内面化される可能性がある、ということだ。
すっぴんでも何か持ってる人は、お化粧以外での「身だしなみ」の心得があるのだろう。そう考えれば、男だって「お化粧」に相当する何かをしていくことは、「かくありたい自分」に近づく方法であるということだ。
「格好ばかり気にしていても意味がない、要は中身だ」というのも正論であるが、格好から入るのも悪くない。

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