ほどけない靴紐の結び方

突然だが正直にカミングアウトすると、オレは「蝶結び」が大変苦手なのである。いや、笑わないで欲しい。本当に苦手なのである。いつも「たて結び」にならないように、1回目はこっちが上だから、2回目はこっちが上で、と考えながらやらないと、間違ってしまう。だから靴紐を結び直すのは、多分、世の人々の倍程度の手間暇がかかる。
オレの靴は半特注品である。特注の中敷が入れてある、ウォーキングシューズである。長距離通勤であることに加えて、もともと外反母趾で、さらに「ハイヒールダコ」のような巨大なタコができているような、超偏平足である。サッカーやってた中学のころは「ほんの少し」ましになったが、すぐに戻ってしまった。だから、靴だけは、そういうセッティングにしてあるのだ。
その靴についていた靴紐が問題だったのだ。よめさんのアドバイスをもらって、靴紐の結び方は少しましになったものの、今の靴に代えてからというもの、靴紐が一日数回は解けてしまう。
いろいろと身の周りや自分の行動を効率化しても、これで台無しになっているような気がしていた。
だから、蝶結び自体はどうしようもないので、「ほどけにくい靴紐」を探して、交換しようと思っていた。
前置きが長くなったが、この「靴ひものほどけにくい結び方」で解決しそうである。
文字通り「一ひねり」入れた蝶結びである。
よく、蝶結びした後、「両耳」というか、蝶の「両羽」をもうひと結びしてやればよい、と言うのだが、これだと見た目がどんくさ杉な気がするのでやりたくなかった。
さてこの「一ひねりありの蝶結び」、オレの言葉で説明すると、こうなる。
まず普通の蝶結びのとき。2回目に紐をからげるとき、

  1. 左手で持っている紐で輪を作るが、
  2. コレ自体を左手でつまんで「軸」とし、
  3. 右手の紐をその「軸」の周りを1回転させ、
  4. 右手の紐を折ってその輪に通し、
  5. 締める

と、蝶結びになる。

この4.の直後、締める直前に、「軸」のさきっちょの輪(出来上がり時に右側に出て来る輪)を、3で作った「今から締まっていく輪」に1回からげてから、両輪を引っ張って締める‥‥というのがこの「ほどけにく結び方」である。

ちょっと練習すれば比較的早く結べそうである。