すさみ町紀行:2日目

この日は朝早くから夕方に宿に帰るまで、インタビュー目白押しであった。
まず町長。イノブタのかぶりものが要らないのでは?という評判の、お若い方である。なんというか、楽しい人物であった。今回の企画を担当して頂いたI氏がなんとも素晴らしい人物なのであるが、こういう町長を産み出す土壌が成せる業なのかもしれない、とも思った。

その後、中山間地の「限界集落」の歴訪である。町内のあちこちを巡り、各集落の代表のような方々にお話を伺うのである。おじいちゃんおばあちゃん、おばちゃんやおっちゃんである。何と言っても限界集落、60代が「若い人」とされる文化はなかなか味わうことのできないものがある。母の実家の鹿児島の奥地や、以前よく行った天文台のある飛騨の山奥と、何が同じで何が違うだろう?わかるような、わからないような‥‥。

昼食まではあめがぱらついたりしていたのだが、昼食後、いきなり晴れた。晴れてしまったのである。吉野をはじめ、紀伊山地は杉で有名なのである。うん。地獄のようだった。正直、最後のほうは何を聞いたかあんま覚えてない。花粉のことしか考えられなかった。

花粉のことはさておいても、たくさんの人にあった。学生も、脳内整理には時間がかかるだろう。けっこう疲れた。

夕食にはイノブタステーキを頂く。美味。手品も我慢する。部屋に引っ込んで仕事をするも、PowerPointの「画面切り替え」が自動化できず(注:Mac版PPT2007である)、超イライラする。