Ring! Ring! Ring!

タイトルの意味が分かる人のために、次のリングネタの記事のタイトルは『ringしなけりゃ意味ないね』にでもするか(笑)

テンヨーの『タイニーリング』を購入してからというもの、もうリングに本格的にはまっている。ラージリング、ポケットリング、タイニーリングである。ちなみにそのうちジェイ・サンキー師の『3 Ring Circus』(という作品・商品名だったと思う)を買う気が今はマンマンである。さすがにジャイアントリングとかフラフープはやるつもりはないけど。

リングの手順は、それこそいくらでも作ることが可能である。『その気になれば、アンビシャス・カードのようにアドリブができる』という言説もあながち間違っていないだろう(実際、東急ハンズなどで店頭実演される方々は半ばアドリブのようである)。だから、先人たちのネタのパッチワークであることがわかりきっていてもそれでもなお、自分の手順を作り上げたい、と思うのは手品人の性であろう。

で、タイニーリング‥‥アメリカではテンヨーでない誰かが『Dragonfly Rings』として売っているようだが‥‥をいじくっていて、思うことがあった。勉強不足のため、サイズが違うリングでのマイ手順と、あまり印象が変わらないのである。そういえば、ラージリングとポケットリングでの差異も殆ど無い。特に、全部つないだ後すなわち手順後半の外していくパートでは、『テンヨー手順(?)』しか知らないので全く同じに見える。

いかんせん先に述べたように勉強不足、つまり知っている技法が限られているところが問題になっている。もちろん芸の本質という意味では、ニュアンスというか表現法を変えるだけでも、サイズ(原因)が異なることによるパフォーマンス(結果)の差異ができるのだろうから、カズ・カタヤマ師の『マジックパフォーマンス入門』を読み直して出直して来いと言われればそれまでなのだけど、例えばラージリングとタイニーリングでは想定している観客の人数と現場のサイズが自ずから異なるわけだから、使う(使える)技法も自ずから変わるということも言えるはずだ。

特に、近い人は知ってるだろうけど、オレは小さければ小さいほど好きなので、タイニーリングではこだわりたい。こちらにこだわりがあるからこそ、他の2サイズとは異なる手順にしたい。ということで、これまでの手順に大幅に手を入れるべく、資料を大量購入したということです。しょうがないよね。

以下、小さなこだわり集。

  • 1本のリングに複数のリングがつながった状態(特に全部が1段の横並びになるやつ)が嫌い。完全に個人的な価値判断として、あれは美しくないと思う。
  • タイニーリングではできるだけテーブルを使いたい。理由は、タイニーリングの間合いはテーブルに座った少人数を相手にするものだと思うから。テーブルを使わないなら、ポケットリングでよいと思う。カタヤマ師著のゆうきとも作品集本の『ひもチョキII』の項に「ロープマジックは立体的」とあるが、ポケットリングはその役割を担うことができるような間合いだと思うから、そういう棲み分けをしたい。
  • 間合いではなく「特性」で言えば、タイニーリング独特の技法群は、角度の厳しいものが多いと思う。だから、いっそのこと1〜3人程度が正面に着席している状態のみを想定した手順にしてもいいかもしれないが、逆にポケットリングでは囲まれても大丈夫な角度に強いものにしたい。これも、囲まれるならそれだけの人数になり、従ってそれなりの間合いになるだろうからである。
  • ラージリングは5本にしたい。全部つながった「チェーン」のディスプレイのときに、W・S・Kだけ(つまりTなし)のセットだと5本が限界だと思う。あと、多くなればなるほど上述の「1本にたくさんぶら下がる状態」になりやすいし、そもそもオレの記憶力では覚えられない可能性が極めて高い(泣
  • リセット可能な手順にこだわりたい。なぜなら、ホップするからではなく、「覚えられないから」および「片付けないから」である(汗

あと、そういう事情なので、中3の頃に原型を作って以来ずっと育ててきたポケットリングの手順を、一旦捨てることにした。捨てる記念に、記録を残しておこうと思って、某SNSで動画を公開したので、そちらでのオレのIDをご存知で且つその手順を未見の方々はどうぞ。