フリーのコンピュータ将棋ソフト比較

全般的に、コンピュータ将棋ソフトの棋風の特長は、踏み込みの鋭さだと思う。1手間違うとガンガン攻めてくる。逆にダメなところは、手詰まりになったときに延々と同じ手を指すこと。飛車先の歩を切る、飛車が走る、歩で追い返す、飛車が戻る、歩を歩で叩いて切る、飛車が走る、歩で追い返す、飛車が戻る、‥‥以下略。千日手設定が無いものも多いようだ。こういった欠点は、やはり有料のものになれば解決しているのだろう。まぁでも、こちらとしてはその間に着々と黙々と陣形を整えていくことができる。そのせいで、最近はツノ銀中飛車から風車がお気に入りだ。

きのあ将棋(win)

指し手にかかる時間がめっぽう速い割にはかなり強い。オレの場合、待ったしまくれば勝てることがたまにある。ちなみに「Kinoa」とそこかしこに表記してあるのだが、どうもカイノア・ハーボトル師*1が脳裏をよぎって仕方がない。

K-Shogi(win)

何度「待った」しても、一度も、全く勝てません。「形勢インジケータ」があって、どちらがどのくらい優勢かを見せてくれるのだが、全く勝てる気がしない勝負の最中にこれが出てるともんのすごいカリカリくる。

将棋Z(mac

バージョンが変わるたびに指し手の傾向(というかむしろ偏向)が変わるのが妙に面白い。その指し手の傾向は定跡と無関係な方向で?偏っていて、こちらが一定の指し方をすると3〜5パターンの戦形にしかならない。定跡の「形」は知っているようだが、やってくるのは力戦的。初手でいきなり四間飛車に振ったと思えば、数手後に居飛車に振り戻してみたり、とか。パターンが偏っていることと合わせて考えると、定跡書に出てこないような、自分の好きな陣形の「穴」を知ることができるので、ある意味で逆に勉強になる。

初心者将棋2004(win)

にしじゅん氏が作成・公開しているミニゲーム。コンピュータが初心者役をしてくれるが、初心者というより、お調子者というか、かなり意味不明なことをしてくれる。そのため、こちらが歩と王だけでも余裕で勝てる。場合によっては、駒落ちなしの平手で指すと、歩と王だけのときよりも負かすのに暇がかかることすらある。ある意味面白い。

Ex将棋(携帯アプリ、Ezweb

棋風とレベルの異なる4人の対戦相手が選べる。レベルが上がるほど、その考慮時間が長くなるため、電車のちょっとした暇つぶしとして高レベル相手と指すなら、指し手の制限時間を1分にしておくことをオススメする(ただし自分も1分以内に指さないとダメなので注意)。1局分だけ?は棋譜を記録しておくことができる。良くない点は、後手を選択すると、画面上側が自分になるので、非常に指しづらいことと、王手がかかるといちいち「王手!」とプチアニメが出てきてうっとうしいことである。

*1:世界に名だたるとんでもないコインマジックバカ、いや名手の一人