スピリット百瀬師レクチャー@Card Shark

トランプでキュウリ切れるんだね!

神の手のマジシャンと呼ばれる男。
その人は、まさしく「奇術仙人」(by 真田豊実師)であった。

とにかくテクニック!という路線のレクチャーは、その表現だけで言えば、ふじいあきら師のレクチャーもそうであった。だが、ふじい師のそれが言わば「最前線の最高級の技術を紹介することで、参加者のトップレベルを引き上げる(目標設定)」のが目的であったようなところがあったのに対し、百瀬師の今回のレクチャーは、「トップレベルに上っていくためのベースアップのためにはどのような考え方でどのような練習をすればよいのか」ということに関するレクチャーであった‥‥と言えると思う。

内容については、ふじい師のときもそうだったのだが、書けない。これはナイショだからという理由ではなく、質的に、メモが上手く取れないのだ。だから、脳内にしまってあるのだが、つまり、ものすごく文章に起こし難いのである。実際、百瀬師の話しぶりも、
「ここで、、、、入って、、んで、入る。回って、掛けて、こう出て、ひねって、そうすると重力で、あそういえばついでに言っとくと、(以下略)」
‥‥って文章になってない(笑)

でも、普通の動きが、やっぱりね、仙人なんだわ。まぁオレのいわゆる「黒歴史」なんだけども(^^;A、その昔、太極拳の本を読み漁ったことがあって、そこには、「達人同士の(仮想)対決」ってのがあった。はたから見ると、甲が乙を単に殴ってKOした、だけに見えるんだけども、そこにはとんでもない駆け引きと拳術の粋が極められている、という話。まさに、百瀬師の一挙手一投足が、手品版のそれだったように見えた。もうなんていうか手品の格闘技の仙人。そのうち素で空手コインやるんじゃないだろうか。

ものすごく緻密に計算されているんだけども、単に事細かに手順を決めたものを再現しているというのではなく、緻密な計算を叩き込んだ体が自然に動いている、とでも言ったらいいのかなぁ。で、その「緻密な計算」の前提になってる技法のレベルがむちゃくちゃ高かったりする。なんでもない技法が、とんでもない技法になってたりする。

その、叩き込むのをどうやってやるか、っていう部分がメインだったわけだけども、まあなんていうか、リフルシャッフルしてかみ合わせたら、それを側面から見て、1枚ずつ交互になってるかどうか(つまりパーフェクトフェローになってるかどうか)いちいち確認してるとかwwwちょwwwwおかしいよwwww(だって、リフルシャッフルってそのかみ合いっぷりがランダムだからこそシャッフルなのに!)で、それを元に戻すのにSディールとBディールと普通ディールの練習をしながらとか。それなんてスポ根?‥‥あ、手品は格闘技だからいいのか。

手品格闘技のレクチャー最後は、もちろん、飛び道具殺法、伝家の宝刀「カードスローイング」のエキシビションである。手品やらない人には「カード手裏剣」と言ったほうがわかりやすいか?あのTVでときどき見るあの「トランプ投げてキュウリ切るやつ」である(知らない人のために言っとくと、そのTVに出てる本人である)。あれ、生で見たらスゲエよ。大迫力。マジで「スパッ」と切れてた。ちなみに一発目は油断してたオレに飛んできてマジびびった。たぶんオレ大臀筋で椅子から30cmぐらい飛び上がったと思う。

あと意外だったのが、仙人様は、かなり気さくであったこと。いちいちしゃべるのがめんどくせぇ的なお方かと勝手な先入観があったのだが、全然そんなことはなかった。こちらが一所懸命なのが伝わってテンションが上がった、「その熱意に応えなきゃ」と思った、とか。もうとめどなく何でも語ってくれていた。ああ、奇術仙人は人格でも仙人であったのだ。

それにしても残念なのは、徹夜組が居なかったことである。オレはりきさんと2人、終電まで居残ってお話を伺っていたのだが、なんとそれが最後だったのだ。オレは翌朝5時半起きで出勤(特徴:片道2時間強)だから涙を飲んで帰ったのだが、月曜は大した仕事は無いので、正直に言えばよっぽど朝まで居たかった。なのに、あれ?朝まで部隊は??ちょっとここに現人神が光臨してるってのにどうなってんの?学生さんは居なかったのだろうか?

個人的には、とにかく、「Wの扱い」を習いたくて、最低限それだけは!と、そのために行ったようなものだった。うん、行ってよかった。ある意味では、某所の某氏の動画で見たままではあったのだが、生でレクチャーしてもらえて大変良かった。これでオレのエアロもレベルアップするはずだ‥‥3、4年後には。

関係ないけど、神の手の親指は、けっこう逆に曲がっていた。ほんの少しだけ、神に近づけたような気がした。