Encrenaz and Lellouch , 1990 on JGR

On the Atmospheric Origin of Weak Absorption Features in the Infrared Spectrum of Mars
Encrenaz, T. and Lellouch, E.
J. Geophys. Res., vol. 95, No. B9, 14,589-14,593, 1990
火星の近赤外スペクトルに見つかっていた2.35μmと3.8μmの2つの吸収は、これまでのところ、鉱物起源のものではないかと言われていた。我々は、これらの吸収を、そのほとんどが火星大気によるものなのではないかと提案する。3.8μmのものは、より弱い3.6μmと4μmのものと同じく、CO2のweak isotopic bandsによるもののようで、地表面で7mbarの標準的CO2大気モデルとよく一致する。Arabia地域で観測された2.35μmの吸収は主として火星大気中のCOの2-0バンドに由来するものであり、一次の近似としては、canonical valueをCO/CO2 = 0.0007 とした場合の先ほどのモデルとよく一致する。まだどこかに鉱物由来の弱い吸収が残ってるかもしれない‥‥2.285μmと2.41μmなんか特にね。