惑星専用宇宙望遠鏡に偏光フィルタは必要か

実は今回の学会出張は、学会での発表よりも、関係ミーティングのほうが重要であった。で、そんな関係者とあれこれ話す。偏光観測やってる人間として、こんどのプランに偏光フィルターを入れる必要があるかどうかについて意見を求められる。
偏光観測では数枚の写真をregister&stackしないといけないのだが、飛騨でそれやってると、その数枚を取得する間に、背景光がガンガン変わってしまって変な偏光度が出てしまって困る。だが今回検討中のように外に出ちゃえば安定したデータが取れる(撮れる)ので、いろんな処理はぐっと効率的且つ良好にできるだろう。
で、当然ながら、ではサイエンスはどうなんだよ、と聞かれるが、前例も少なく且つ現状も上記のようによたよたなので、どこまでできるのかよくわかんないというのが実感。ツールとデータが揃えば、測光や分光ではわかんないエアロゾルの光学パラメータがわかったり検出できたり制約がかけられたりするんだろうけど、ツールもデータも無いしその上オツムも弱いとなればどうしようもない。まぁ打上げまでにできるようになりますからお願いします、としか言えないのがもどかしい。
勉強します。