カズ・カタヤマ師レクチャーショー

前半がクロースアップ、後半が場所を移してのサロンもの。お目あては当然前半のやつだが、サロンものも勉強になるし、あるいは『本番終了後のお楽しみ』もあるかも♪みたいな感覚で後半にも参加。
前半のクロースアップは、ルーティーン解説という意味では盛り沢山、というかてんこもり。カタヤマ師も「大丈夫やった?ついてこれた?」と心配な御様子であったが、位置取り(見やすさ)のこともあって、解説自体はほぼパーフェクトに理解できた。でもレパートリーを増やすために参加したのではなかったので、それはどうでもよかった。むしろカタヤマ師の考え方とか立居振舞とかを「生で」見たかった、体験したかったのだ。その意味では、非常に考えさせられるというか、うまくことばに出来ないのだが、『良い体験』だった。同じことは後半のサロンもののほうでも言える。目に見える部分ではふじい師とは少し別なんだけど、とにかく、「ああ、やっぱりこの人も手品が好きなんだなぁ」というのはひしひしと伝わる。マニアックなようでプロ的で、でも‥‥みたいな。パフォーマンスだけでなく全てが丁寧。そして最も素晴しいのがテンポというか『間』。ミスディレクションとかカモフラージュとかそういうある意味小賢しい発想からくるものではなく、『どうすれば手品が引き立つか』という立ち位置から出たテンポであり『間』だったなと思う。

それにしてもカタヤマ師、パフォーマンスでもそうだけど、オフステージでも『気さく』が辞書から出てきたような御仁であった。もっとお話ししたかったなぁ。