『テクニカルなコインマジック講座』

いやー、ちょっとねぇ。あまりこういうことを書くとアレなんだけれども、怒り心頭である。あくまでもオレの意見だが、
この本は、文献として持って無いと困るが、教科書としては最悪だ。
作品集としてなら許す。
まえがきに述べてある通り、コインマジックの本は、業界の進化に全く追いついておらず、文献として新しい時代のことが記された本が熱望されているところではあるので、よく調べよくまとめられた前半部は、文献としては『マジシャン必携』である。
しかし、『オリジナル技法』と謳っているものだって、他の人の技法(の違い)についての本人の文章を基準にして考えると、『そういう基準だったらそれはオリジナルとは言えないだろ』というようなものもちらほら。だから、せめて、松田本のように『作品集』としての体裁であるべきだ、と思う。
このようなタッチで本を書くような人物の演技は、やはりああいう『他人を上から見下ろしたような』ものなんだな、とDVDを見て思った次第。そりゃあ、はっきり言って主観的嗜好の問題だが、少なくともオレはああいうタッチの演技は大キライだ。