『All Back』 By Dai Vernon

手品の解説書に載っているネタは、やはり自分の手でやってみないと、良さがわからない。もちろん、誰かに見せてもらうのがもっといいのだが。

この土日は比較的ゆっくりできたので、『カードマジック事典』のいろいろを実際にやってみた。『Knock Out Card』なかなか面白い。

そんな中、パカッと開けたページにこの『All Back』を発見。そういえば、中学の時に覚えて演じてたなぁ、と思いつつ読んでみる。すっかり全くきれいさっぱり忘れてた(笑)。で、まるで初めて出会ったネタのように、デックを手にして一所懸命に解読。

コレ面白いよ教授!!

『アンビシャスカード』的な路線の『バーノン・タッチ』というのか、しれっと現象を確認する動作の中に、観客の疑念を払拭する操作が入っている。特にヒンズーシャッフルしながら、ひっくり返して1枚をランしてしまうところが気に入った!!処理と現象呈示と改めを一つの動作で済ませてしまうのだ。

うまいパターを考えて、実戦投入してみたいものだ。今のところ、例えばタイガーブラックデックとか、そういう『変わったデザインのトランプ』でのルーティーンの導入に使えるような気がする。バックのデザインを見せ、表はこうなってるんですよ、と見せようと思ったら表が消えてる、みたいな。この場合、一番のネックは、バック・フェイス両面の『ふち』の色が同一でないと困るということだ。おもちゃトランプでよくある『ふちなしバック』だと、あんなことやこんなことになってるのが一目瞭然だから。そういう都合のいいトランプがあれば、いいなぁ。

‥‥ってことで、現在、その続きに相応しいネタを選考&考え中。