技法はそのままマジックにしてはいけない

そんなわけで、新ネタ研究はしばらくお休みにせざるを得ない。得意ネタを磨いて行こう。

カードやメンタルでよく使われる技法に、フ◯◯◯という技法がある。特にテイク・ワンのカードで、当て方がとんでもないやつ、例えば「ウソ発見器」とか「カーディオグラフィック」とかいう類のネタでは不可欠である。松田道弘師の本などにはよく書いてあるが、「これを直接ネタにしてはいけない‥‥そういう技法があることをマイクに向かって怒号しているようなものだ」と言われる。

全くその通りだ。

しかし、今まで地道に考案してきたネタをよくよく考えてみると、フ◯◯◯に限らず、コントロールの技法そのものを見せちゃってるやんけ!!なパートが散見される。こいつらはやっぱりまずいなーと思うようになった。アンビシャスカードは特にそのあたりに配慮してルーティーンを組まないと、記憶力の良い観客には「ああ、あの動作は(何やってんのかよくわかんないけど結果的に)一番上にカードを持って行くつもりだな」などと以後思われてしまうことになる。少しずつオブラートに包んでいく工夫をしていかなければならんなぁ、と思っている。