年末年始マジック番組レビューシリーズ

1/01(土) 18:00-21:09 CX 「新春かくし芸大会

DVDで録画すると、要らんとこをすっ飛ばすのが簡単で良い。

で、まず番組開始早々にあった、氷川きよしあやや他のイリュージョン‥‥は、興味なし。クロースアップ以外はかなりどーでもいい性分なので。っていうか、「そこでカットしちゃ意味無いでしょ」なところ大杉。

中盤もあいかわらずどーでもいい。

見たかったのは中山秀征のコーナーである。イリュージョンでスタートするも、テーマの「カードマジック」を意識した演出で、見ていてなじめた。

で本編のクロースアップコーナーである。カラーチェンジでのテイク・ワン。上手。でもそのDカットはいただけない。
演目の順序は失念したが、ワイルドカード。パケットをテーブルに並べるまでのハンドリング、危ない危ない。ま、ここまでが(ハンドリング上の)ワイルドカードのキモなので、その意味ではぎりぎり合格点なのだろう。でも、フラシュトレーションムーブを使うワイルドカードは良く見かけるものの、それより危険度は少ないハンドリングだったような気がするので、以後参考にさせてもらおう。現象を畳み掛ける後半はきれいに決まってたんじゃないかな。

続いて、前田知洋師がたまにやるあのSAから順番に出していって最後にデックを広げると全部A〜Kが順序良く並んでるやつ。これも良かったんじゃないですかね。

ミニデックルーティーン。これ、面白いんじゃないか?まぁもちろん中山氏の考案じゃないけど。今回の演目の中では一番本人に合ってたネタのような気がする。

全体的に、伊達に芸歴長くないなぁ、と思った。「ポスト堺」などと言われているという意味ではなくて、マジシャンに必要なスキルの意味で。つまり、マジシャンには大きく分けて「道具のコントロール」と「場のコントロール」の2つのスキルを身につけないといけないが、既に中山氏は芸人として後者のスキルは身に付けているのである。この点で、マジックを演じようと奮闘する一般人よりも大きなアドバンテージがあるんだなぁ、と思った‥‥というコメントをどこかで見かけたがその通りだと思った(笑)。

っていうか、大トリの「ミスターかくし芸」堺正章氏のダイススタッキング、すげえ。その後のコルク飛ばしはしょんぼりだったけど。フラリッシュに走りたくなる気持ちがちょっと分かった気がする。それにしてもおひょいさん、いい味出しまくり。