年末年始マジック番組レビューシリーズ

それにしてもこの年末年始はマジックの見られる番組が多かった。マジック特番、とまでは言えないけど、番組内にマジックコーナーがある番組ならほぼ毎日あった。特に年末は一日2、3本はあったんじゃないか?とりあえず思いつくことを、しばらく書いていこう。手始めに今日は、

年越し特番「CDTVスペシャル」(TBS)

我が心の師匠ふじいあきら師が、視聴者参加型年越しイリュージョンに挑戦!!ということで、録画しておいた(リアルタイムで見られるような状況ではなかったので)。

‥‥ぉぃTBS!! いくらなんでもそりゃねーだろ!?

イリュージョンがちゃちぃとかそういうことじゃなくて。客寄せ目的とは言え、またふじい師がバラエティ系番組でお笑いに混じってやってたりするからって、一応は新聞のTV欄とかに大々的に宣伝してるんだから、ゲストマジシャンにその扱いはないんじゃないの?ふじい師のイリュージョン、ここから!!っていうときに、「NHKからケミストリーのお二人と、‥‥(誰だっけ)が到着しました〜!」で腰くだけ。そんなよくわかんない状況を作っておいて、続きに行くかと思ったら年越し秒読み。あとでふじい師本人が「壮大なスケールでボケたようなかんじになっちゃいましたが」とか言ってたけど、番組サイドのバカっぷりにふじい師完敗、といったところか。だいたいこの年越しイリュージョンがしょぼく見えたのも、番組スタッフの連携の悪さのせい。ネタは決して悪くなかった。セルフワーキングだったけどカッパーフィールド系の演出で「隠蔽工作」も普通の人なら追究しないだろうっていう程度にはなってたしね(あのテのやつは、考えれば解けるけど、所詮は手品のタネ、考え抜く気力がふつうの人にはないでしょう‥‥どうせ視聴者もシラフじゃないしね)。

さらにふじい師の苦難は続いた。ミュージシャン(とは呼べない連中ばっかりだがここでは話題が違うので触れない)の到着までの時間稼ぎ感たっぷりのマジックショーコーナー。おそらくここで時間を調整するつもりだったのだろう。そして予想よりミュージシャンの到着状況が良かったのだろう。だから思いっきり巻きたかったのだろう。「2004年にウケたマジックベスト10」すなわちふじい師の十八番を集めた演技をメドレーで見せるというコーナーだが、ぶっちゃけ時間との闘い。出演者全員がマジックどころじゃなかった。何のためのマジシャンなんだよ。いや前から思ってたけど、TV局の社員ってアホばっかりやね。

‥‥といったように昨年までの流れのままに2005年もTVのせいで日本は凋落の一途を辿るんだろうなぁ、とがっかりした年越し特番でした。