Chapman D. S. and M. G. Davis, Climate Change: Past, Present, and Future, Eos, Vol. 91, No. 37, p.325-326, 14 September 2010

肝心のところ

  • ボーリング調査で地面に空けた穴(borehole)の中の温度を測ることで、過去の気温を推定した
    • 地球深部から地上への熱の流れだけでなく、地上の大気からの地中への熱拡散があるから、地中温度は過去の気温を反映している、というロジック。←ホンマかいな(-"-;
    • しかも地上気温の細かい変動がフィルターされているからよろしい、とか‥‥
  • Huang et al., 2000のborehole temperatureの研究によれば、20世紀中の昇温は明らかだ(Esper et al., 2002のproxyによる結果とフィットしているしね)。
  • Harris and Chapman [2001]の「boreholeの温度と地表面付近の大気温度のハイブリッド」の調査によれば、1750年頃以降2000年まで、ざっくり1.1度ほどの昇温を示している。

コメント

  • 上記のborehole温度測定/解析と結果の説明の後、急に「CO2による温暖化で将来危ないぞ警告」になる。論理的つながりは全くない。
  • borehole内の温度って、そんなにいい物差しとは思えないんだけどなぁ。いろいろ細工しないといけないみたいだし。
  • まぁでも、いろんな手法からデータが提出されるのは、科学的議論としては、いいことだ。