「IV」は立って演ずる作品じゃない?

マニア殺しというかマニア殺され(?)というか、そんな感じのtechnically demandedな、David Rothの作品「IV」。
以前から思っていたのだが、この作品を通常の人間が演じ切るには、立ってやらなければならないのではないかと思うのである。
観客からみたときの「フレーム」が、お互いに座っている「間合い」の時は、立って演ずる時に比べると小さくなりやすいと思う。その小さなフレームで行うには「IV」は荷が重いと思う。いろんな「細かい動き」‥‥悟られてはいけない動き‥‥が、上手く言えないが、「窮屈」なのだ。だから、座ってやりたければ、何らかの工夫をしないといけないように思う。
よっぽどの達人ならオリジナルのままでも良さそうな気がするし、そもそも、単にオレのR.V.のフォームが悪いだけ、という可能性も大いにある。でも、Roth自身が立って演じている(※DVD「Stars of Magic」で見た)ことは、きっと、本人もそのほうが「より良く機能する」と思っているということじゃないんだろうか。