San Francisco4日目「発表」

早くおうちに帰って爪切りしたい。世の少なからぬ女性はこれより爪が伸びてるのか‥‥と思うと、切って回りたいような気になる。トラックパッドをなでなでくりくりするときに爪が当たってめちゃくちゃ気持ち悪い。どうせ持って帰れないであろう爪切りを購入するのもアホらしいので我慢するしかないが。
うまく眠れない。まるで日本にいるときのようなサイクルになっている。けっこうしんどい。今朝もゆっくりめになってしまった。

  • How are you doing?
  • Good, how are you?

というやりとりを聞くことができた。"Good."でいいんだ‥‥そうなんだ。doingがついていると回答は副詞でないといかんのではないか(英語はいくらブロークンでも品詞と数はちゃんとしているものだ)、と思っていたのでどう答えるべきなのか長いこと悩んでいたのだった。念のため辞書を引くと‥‥アメリカ用法でgoodを副詞で使うらしい。やっぱり。

激ねむ状態で臨んだポスターセッションであるが、ぼーっと立ってるのもしんどいな。かといって客の相手をするのが楽な訳でもなく。英語が英語で英語の英語人ばっかり。オレ日本人。オハシノクニノーヒトダカラー
まあでも、絵もほとんど無いし、アウト・オブ・メインストリームなのが一瞬で分かるタイトルだし、立ち止まる要素はないわな、と思っていたら案の定、お客さんあんまり来なかった。分かってても、なんか残念な空気が漂う‥‥知らない読者のために言うと、ポスターの前でぽつんと立ってる姿って(どこの国の人でも)、ビジュアル的にも残念な感じなのである。なにがしかの実績を挙げてから捲土重来、というところか。EOSにも書かないとなぁ。

立ち止まってくれた人に話をしてみると、立ち止まってくれる人だからかもしれないが、興味は持ってくれる。ほめてもくれる。頑張れよ、とも言ってくれる。だが、あくまでも他人事なのである。自分が関わろうという気は全く感じられない。「へー、そんなことやってる人もいるんだ」ぐらいの感じである。最初に来てくれたPDSの関係者っぽい人はそれなりに食い付いていたけど、それはPDSというどうしようもないシステムの関係者だからという事情があってのこと。

おみやげの赤ワインをリクエストするとき、重みがあって芳醇で、って言ったんだけど、そういうのを「フルボディ」って言うらしい。ということは、「(味の中の)その重み/芳醇さがちょうど良い」はやっぱり「ナイスバディ」なんだろうか。

学会会場で仕事をしていてふと顔を上げると、日本を代表する強振動地震の大家・M宅女史が通常の3倍の速度で歩くのを目撃。草履を履いていても彼女ならカツカツとヒールの音が聞こえるに違いない、などと思ったらもう歩き去っていた。プログラム一覧で検索を掛けると1件だけなんてことはなく共著者として何件もヒット。さすがである。彼女のような研究者と同期の友達(同窓生とも言えるのか!?)であるのは嬉しいことだ。もちろん、知人・友人「だけ」が自慢のタネというのは残念な人間である証なので、自分のことでも少しは自慢できるようになりたいものだ。

書いてなかったので記録:「White Zinfandel」というロゼは甘くてフルーティで、甘口のシャンパンで出てくるような味。

結局夕食は、去年いっぱいで入れなかったイタリアンのKuleto'sに行った。ユニオンスクエアのすぐそばでしかも金曜の晩だから混んでるのは当然なので、あとでやるつもりの仕事を先にしてからあえて遅めに行った。それでもやっぱり混んでいて、それから一人ということもあって、バーカウンターで食うならどうぞ、と言われた。バーカウンターも混んでいて、柱でものすごく食べにくい隙間にようやく入れた。
リングイネ、ほうれん草サラダ、シャルドネ。チップなしで、確か$44ちょっとだった。やっぱ高いけど、やっぱ美味しかった。ただ量的にはほうれん草サラダは無くても良かった。来年また来たときに「サラダどう?」って勧められたら "That'll be too much for me." ぐらい言ってかわそう。
リングイネ」がボンゴレで、むしろ「アサリの白ワイン炒めにパスタのトッピング」ぐらいの比率で、もう半年分ぐらいのアサリを食った(笑)
それから、これがまたカウンター内のかっちょいいスキンヘッドのあんちゃんが、かっこいいんだ。昨日までに言及したかっこよさだけでなくて。というのも、オレの隣に座ってたご婦人が、けっこう酔っぱらってたようで、チェックを済ませた後、そのウェイターのあんちゃんがさっと中から出てきて、ご婦人に、「どこに帰るの?どこのホテル?オッケー、送ってくよ」ってな感じでエスコートしていくんだよ。注文をとりかけていた別のお客さんにさっと一声「申し訳ない」と声をかけて。くあー、カッコイイ!!
そんなあんちゃんでも、やっぱり日本人の年齢は外見ではわからんようで。シャルドネを頼んだらIDを見せてくれと。出しながら、「いくつなん?」と訊いてくるもんだから素直に「34!」って言ったら、「オーマイガー!」ってずっこけてた(笑)