こういう文才に憧れる

beta_magnus氏の「人生がベータ版」より。

遅れ気味の終電では

行き場をなくしそうな父親が、
明日の課題に頭を悩ます学生が、
ピンク色の襟首が丸い茶色の髪の青年が、
しきりにおしりを気にするミニスカートの若い女が、
教師や課長や工事夫やマクドナルドの店員が、

数学的帰納法をもちいて「今の人数が乗れているなら、あと一人くらいなら乗ることができる」という仮定を腕力的に証明している。

それが深夜の満員電車である。

そこに数学的帰納法を見ることができるその才能が欲しい。(‥‥って普通の人には全く伝わらないんだろうなー)