本を書きました(部分的にですが)

共同研究をしている方がある本の編者をすることになり、「お前も何か書け」と言われて書いた。アマチュア天文愛好家のための、チュートリアル的なものだ。執筆者は総勢9人で、オレ担当分は、約160ページ程度のうちの20ページ程度。
それにしても本を書くのは大変だということがよくわかった。
論文は、研究の内容が先にあって、それが研究らしく進めたものであれば、すぐ書ける。実際には書きながら研究を進めていることもあったりするんだが、少なくとも、大変さの中心は「研究を進めること」であって「論文を書くこと」ではない。
しかも、心配の中心も同様で、もし論文で変なことを書いたとしても、恥をかくのは自分だし、読者だって専門家だから読んだら変だとわかるのだが、本の場合には読者が専門家とは限らないわけだから、変なことを書くと取り返しのつかない影響が出かねない。責任重大なのである。だから、論文ならスルーするような軽い事柄でも一つ一つ確認をとりながら慎重に書き進める。このweb日記もそうかもしれないけど、エッセイ的なものなら「‥‥と思うけど確認はとってない」と素直に書けるんだがそうもいかない。
とにかく、夢の印税生活への記念すべき第一歩である(笑)。